ビック・サルダール
ビック・サルダールのボクシングキャリア
ビック・サルダール（Vic Saludar）は、1990年11月3日生まれでフィリピンのポロモロク出身のプロボクサーです。ボクシング界では、WBO世界ミニマム級およびWBA世界ミニマム級のレギュラー王者として知られています。彼の家族にはボクシングの世界で名を馳せた兄弟も存在し、特にフローイラン・サルダールは第54代OPBF東洋太平洋バンタム級王者としての経歴があります。さらに、弟のレイ・サルダールも2010年の広州アジア大会で金メダルを獲得した経験を持つ元アマチュアボクサーです。
来歴
ビック・サルダールはプロボクサーとしてのキャリアを始め、彼の闘志と実力を証明する数々の試合を重ねていきました。2015年12月31日には、愛知県の体育館にて当時のWBO世界ミニマム級チャンピオン、田中恒成と対戦しましたが、6回にKOで敗れる結果となり、王座獲得はなりませんでした。
しかし、彼はあきらめることなく、3年後の2018年7月13日に神戸で再び挑戦。WBO世界ミニマム級の王者、山中竜也との試合で、全体の判定により見事勝利を収め、王座を手に入れました。この試合は、3者のジャッジによる116-111、117-110、115-112の判定で彼の勝利を決定付けたものでした。
王者としての初防衛戦は2019年2月26日に後楽園ホールで行われ、谷口将隆と対戦しました。この試合でもビックは圧倒的な強さをもって勝利し、判定で初の防衛に成功しました。ところが、2019年8月24日、プエルトリコのサンファンで行われたウィルフレド・メンデスとの試合では、判定で敗北。これにより、王座から陥落してしまいました。
2021年には再びチャンスが訪れます。2月20日、ビニャンで行われたWBA世界ミニマム級レギュラー王座決定戦でロバート・パラデロと対戦し、接戦をものにして王座を勝ち取ります。しかし、12月21日には元WBA世界ミニマム級暫定王者のエリック・ロサと対戦し、判定により敗北。この試合により彼の初防衛は失敗に終わり、再び王座を失いました。
獲得タイトル
ビック・サルダールは、以下のタイトルを獲得しています。
サルダール選手はそのキャリアの中で、多くの試合を通じてその存在を際立たせてきました。ボクシング界において彼の戦歴は特筆すべきものであり、今後の動向にも注目が集まっています。新たなタイトル獲得を目指して今後も奮闘するでしょう。
関連項目
外部リンク
ビック・サルダールの引退後もボクシング界への影響を残し続けることは間違いありません。
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