谷口将隆

谷口 将隆（たにぐち まさたか）

谷口将隆は1994年1月19日生まれの日本のプロボクサーであり、かつてWBO世界ミニマム級のタイトルを保持していた選手です。彼はワタナベボクシングジムに所属しており、数々の試合を通じて多くのファンに支持されています。

来歴

谷口のスポーツキャリアは、彼が小学6年生の時に極真空手を始めたことから始まりました。その後、中学2年生の時に垂水フィットネスボクシングでボクシングを学び始めます。神戸第一高等学校ではインターハイでベスト8に入賞しました。そして、龍谷大学へ進学し、主将としてチームを牽引しました。この期間中、国体での準優勝や全日本選手権での3位入賞など、数々の成果をあげることができました。

大学を卒業後、谷口はワタナベボクシングジムでプロの道を歩み始めました。2017年4月9日、エディオンアリーナ大阪で行われた日本ミニマム級王座決定戦では小西伶弥に敗れ、王座獲得に失敗しました。その後、同年11月には後楽園ホールで小浦翼とのOPBF東洋太平洋ミニマム級王座決定戦でも敗北を喫しました。

しかし、谷口はその後、2017年12月31日にタイのバンコクでジョエル・リノとのWBOアジアパシフィックミニマム級王座決定戦を制し、見事に王座を獲得しました。この勝利が彼のプロボクサーとしての道を大きく切り開くこととなりました。

2019年2月26日、谷口はWBO世界ミニマム級王者ビック・サルダールとの試合に挑むも、再び判定負けを喫し王座獲得には至りませんでした。2020年12月に行われた日本ミニマム級王座決定戦では、佐宗緋月を相手にTKO勝ちを収め王座を獲得。続く2021年には初防衛を達成しましたが、その後すぐに王座を返上します。

2021年12月14日、谷口は両国国技館でWBO世界ミニマム級王者のウィルフレド・メンデスと対戦し、11回TKO勝ちを収めて王座を奪取しました。2022年4月には、石澤開との再戦で初防衛を成功させますが、2023年にはWBO世界ミニマム級2位のメルビン・ジェルサレムとの試合でTKO負けを喫し、王座を失いました。

その後、谷口は階級をライトフライ級に上げ、2023年8月には元アジア三冠王者堀川謙一に挑戦しました。この試合では、強烈なアッパーによって顎を骨折しながらも、僅差の判定勝ちを収める執念を見せました。2024年5月には韓国での試合でもTKO勝ちを収めるなど、現在も現役選手として活躍し続けています。

人物

谷口は、少年時代に野球をしていた経験があり、阪神タイガースのファンでもあります。現役ボクサーとしての活動の傍ら、2023年3月にはABEMAボクシングチャンネルで解説者としても出演しており、多彩な才能を持つ選手として知られています。

戦績

• - アマチュアボクシング: 74戦 55勝 (16KO) 19敗
• - プロボクシング: 22戦 18勝 (12KO) 4敗

獲得タイトル

• - WBOアジアパシフィックミニマム級王座（防衛0=返上）
• - 第31代日本ミニマム級王座（防衛1=返上）
• - WBO世界ミニマム級王座（防衛1）

このように谷口将隆は多くの試合を経て成長を遂げ、現在も強い意志を持ってプロの舞台で活躍しているボクサーです。

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