ビッグサンダー・マウンテン

ビッグサンダー・マウンテン：世界を駆け巡る鉱山列車の冒険

ビッグサンダー・マウンテンは、世界中のディズニーパークに存在する人気のアトラクションです。アメリカ南西部を思わせる荒々しい岩山を舞台に、ゴールドラッシュ時代の廃鉱山を暴走する鉱山列車に乗り込むスリル満点のローラーコースターとなっています。

ストーリー：危険な鉱山の呼び声

舞台は1848年頃のカリフォルニア州。金塊を求めて人々が押し寄せたゴールドラッシュ時代、開拓者たちは「ビッグサンダー・マウンテン」と呼ばれる赤茶けた岩山で採掘を始めました。しかし、先住民たちの警告を無視し、強行に採掘を続けた結果、謎の事故が多発。やがて、機関士不在で列車が暴走するという噂が立つほど危険な場所になってしまったのです。ゲストたちは、この危険な鉱山へと足を踏み入れ、かつての開拓者たちの跡を辿る冒険に挑むことになります。各パークごとに異なるストーリー展開も魅力の一つです。

各パークの特徴

ビッグサンダー・マウンテンは、世界各地のディズニーパークに存在し、それぞれ個性的な特徴を持っています。

ディズニーランド（カリフォルニア）：世界で初めてオープンしたビッグサンダー・マウンテン。最高速度は約45km/hと比較的穏やかで、左右対称のコースが特徴です。周辺には「レインボーリッジ」と呼ばれる街並みが再現されており、西部開拓時代の雰囲気を存分に味わえます。2013年から2014年にかけて大規模な改修工事が行われ、プロジェクションマッピングによる演出が追加されました。
マジック・キングダム（フロリダ）：最高速度は約58km/hと、ディズニーランドのものより高速です。周辺には「タンブルウィード」という街並みが存在し、洪水によって廃墟と化した様子が再現されています。2013年のリニューアルにより、実業家バーナバス・T・ブリオンが設立した「ビッグサンダー・マイニングカンパニー」という設定が追加されました。
東京ディズニーランド（日本）：1987年7月4日にオープン。最高速度は42km/hで、安定した制動力を確保するためリニアモーターが使用されています。2000年にはディズニー・ファストパスが導入され、2019年からはシングルライダー制度も導入されました（現在は休止中）。「スプラッシュ・マウンテン」「スペース・マウンテン」と共に東京ディズニーランドの3大マウンテンの一つとして知られています。また、エントランス横には1898年製の実物蒸気トラクターが展示されています。これは、当初ディズニーランド設置予定でしたが、持ち主の妻が旅行を希望したため東京ディズニーランドに譲渡されたという逸話があります。
ディズニーランド・パリ（フランス）：「Rivers of the Far West」という川の内側に鉱山が位置しており、乗車前後には地下トンネルを通過するユニークな構造です。全長約1500m、最高速度約65km/hと、世界中のビッグサンダー・マウンテンの中で最長・最速を誇ります。2015年には大規模な改修が行われ、ダイナマイト爆発の演出などが追加されました。しかし、2011年にはアトラクション内の岩の模型が落下し、事故が発生した経緯もあります。

アトラクションのこだわり

ビッグサンダー・マウンテンの魅力は、コースの設計や演出だけではありません。各パークの細部に至るまで、こだわりが詰まっていることが特徴です。コース内には、オポッサムやコヨーテなどのアメリカ西部の動物たちのオーディオアニマトロニクスや模型が配置され、リアルな雰囲気を演出しています。また、金の鉱脈を表現したキラキラ光る演出など、随所に隠されたディテールにも注目です。

まとめ

ビッグサンダー・マウンテンは、スリルと冒険、そして細部まで作り込まれた世界観が魅力の、何度でも楽しめるアトラクションです。世界各地のディズニーパークで、それぞれの個性とストーリーを体感してみてはいかがでしょうか。

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