ビッグテースト

ビッグテーストとは

ビッグテースト（Big Taste）は、1998年3月9日に生まれ、2021年11月11日に亡くなった日本の競走馬です。彼は特に2003年に中山グランドジャンプに勝利し、その年のJRA賞最優秀障害馬に選出されたことで名を馳せました。彼の競走生活は、多くの競馬ファンの記憶に残るものとなっています。

競走馬時代

ビッグテーストは、2000年10月14日に京都競馬場で行われた3歳新馬戦でデビューし、見事に1着を勝ち取りました。しかし、次のもみじステークスでは9着と惨敗し、その後休養に入りました。2001年には春に一度だけ出走し、秋には3戦したものの未勝利の結果に終わりました。このため、彼は障害競走へと転向することになります。

障害競走デビューは2002年4月14日で、3着の好成績を収め、その後は順調に成績を上げていきました。特に小倉サマージャンプでは3着に入賞し、障害オープン戦でも活躍を見せました。2002年は２勝を挙げましたが、障害オープンにおいては時折苦戦する場面もありました。

2003年の躍進

2003年、ビッグテーストは中山競馬場でのレースに集中し、初戦を制すると、次の春麗ジャンプステークスでも勝利を収め、連勝街道を突き進みました。続いて出走した中山グランドジャンプでは、前年の最優秀障害馬であるギルデッドエージや前回の覇者セントスティーヴンなど強豪を相手にしながらも、4分48秒9という記録的なタイムで見事に勝利を果たします。この勝利は、鞍上の常石勝義にとってはG1競走初勝利であり、父ノーザンテーストにとっても産駒として最後のG1勝利となりました。

秋にはイルミネーションジャンプステークスで復帰して2着となりますが、予定されていた中山大障害は降雪により延期となり、仕切り直しのレースで4着としました。結果、2003年度のJRA賞では最優秀障害馬に輝くこととなります。

引退とその後

2004年4月、ビッグテーストは右第3指骨を骨折し、戦線を離脱しました。2005年には復帰を果たしますが、競走には厳しい結果が続き、最終的に2005年2月10日付で競走馬登録が抹消されました。

競走生活を終えたビッグテーストは、その後乗馬として新たな生活を始めました。栗東ホースクラブを経て、長野県の土屋乗馬クラブに移動し、草競馬大会にも参加する姿が見られました。彼は以前の気性の荒さから、クラブに移ってからは穏やかな性格に変わっていったと言われています。

残念ながら、ビッグテーストは2021年11月11日に23歳の生涯を閉じました。死因は公表されていませんが、彼の名声と活躍は長く競馬ファンの心に生き続けることでしょう。

血統

ビッグテーストには数々の近親がいます。全兄にはビッグショウリ（マイラーズカップ）、半弟にはスパイキュール（種牡馬）が存在し、主な近親には天皇賞（秋）やマイルチャンピオンシップを制したカンパニーなどがいます。挑戦を続けた彼の血統は、今後の競走馬に受け継がれることでしょう。

ビッグテーストの競走成績は、JBISサーチやnetkeiba.comに基づいています。彼の伝説的なキャリアを追体験しながら、多くのファンに愛され続けた存在として記憶されることでしょう。

もう一度検索