ビニー・テスタバーディ

ヴィンセント・テスタバーディ：21年のNFLキャリアを築いた名クォーターバック

ヴィンセント・フランク・テスタバーディ・シニアは、1963年ニューヨーク市ブルックリン区に生まれ、アメリカンフットボール界で21年もの長い間、クォーターバックとして活躍した人物です。彼の輝かしいキャリアを振り返ります。

学生時代

クイーンズ区に近いエルモントで育ったテスタバーディは、セワンハカ高校を卒業後、陸軍士官学校予科に進みました。幼い頃からのニューヨーク・ジェッツファンであり、スポーツ奨学金を得てマイアミ大学に入学。当初はバーニー・コーザーの控えでしたが、1985年に先発QBの座を獲得。

1986年には、2,557ヤード、26TDという目覚ましい成績を残し、チームを11勝0敗のレギュラーシーズン無敗に導きました。しかし、全米王座決定戦フィエスタボウルではペンシルベニア州立大学に惜しくも敗れました。この年、ハイズマン賞をはじめとする数々の賞を受賞し、その才能を高く評価されました。

プロ入り後

1987年、テスタバーディはNFLドラフトでタンパベイ・バッカニアーズから1巡目1位指名を受け、プロの道へ進みます。しかし、最初の数シーズンは苦戦し、インターセプト数が多いなど、安定した成績を残すことができませんでした。

1993年にはクリーブランド・ブラウンズへ移籍。ここでは、かつてのチームメイトであるバーニー・コーザーのバックアップを務め、その後先発QBに昇格。1994年にはキャリア初の勝ち越しとプレーオフ進出を果たしました。

その後、ボルチモア・レイブンズ、ニューヨーク・ジェッツなど、様々なチームを渡り歩き、1998年にはジェッツで地区優勝に貢献。自身もプロボウルに選出されるなど、キャリアのハイライトを迎えました。

2007年にはカロライナ・パンサーズで、怪我人が続出したチーム事情から急遽先発出場。43歳という高齢ながらタッチダウンパスを成功させ、NFL史上3番目に年長の先発QBとなりました。また、異なる71人へのタッチダウンパス成功というNFL記録も樹立しました。

記録と記憶

テスタバーディは、21年という長いキャリアの中で、数々の記録を残しました。先発クォーターバックとしての最多敗戦数や、タンパベイ・バッカニアーズの球団記録である通算最多被サック数などが挙げられます。

数々のチームを渡り歩いたジャーニーマンでありながら、その豊富な経験と知識でチームを支え、多くのファンに記憶される選手となりました。

年度別成績

(年度別成績の表は省略)

ヴィンセント・テスタバーディは、その長いキャリアと、数々の記録、そして記憶に残るプレーで、アメリカンフットボール史に名を刻んだ名クォーターバックです。

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