ビリーケン・キッド

ビリーケン・キッド：幸運の神を背負う覆面レスラー

ビリーケン・キッド（1973年11月27日 - ）は、大阪のシンボル通天閣に鎮座する幸運の神「ビリケン」をモチーフにした、日本の男性覆面レスラーです。大阪府大阪市出身、血液型はO型。

そのファイトスタイルは、ルチャリブレをベースにした華麗な空中技と、コミカルな動きを融合させた独特のもの。観客を巻き込むエンターテイメント性の高いプロレスで、多くのファンを魅了してきました。

デビュー前夜：メキシコへの挑戦

ビリーケン・キッドのマスクを被る前、彼は飛影というリングネームでプロレスリング華☆激に参戦していました。幼少の頃からプロレスラーを夢見ていたものの、体格に恵まれなかった彼は、ルチャリブレの本場メキシコへ渡ることを決意します。しかし、親には言い出せず「語学留学」を理由にメキシコのクエルナバカへ。

1995年、語学学校に通いながらルチャリブレのジムへ入門。1996年にはブラック・パワーに師事し、ルチャリブレの基礎を徹底的に叩き込まれました。そして同年、クエルナバカで念願のデビューを果たします。

大阪プロレスでの活躍：数々のタイトルを獲得

2002年1月、大阪プロレスに参戦。その後、正式に入団し、ルード軍「FLUxx」との抗争を繰り広げました。ツバサとのタッグでタッグフェスティバルに優勝、タイガースマスクとのタッグでは大阪タッグチャンピオンにも輝きました。タッグチーム名は「ザ☆虎ビリー」。

2004年8月には、トリプルスレットルールで行われた大阪シングル王者選手権で勝利し、二冠を達成。しかし、その後は王座を失い、苦難の時期を迎えます。

2006年1月、タイガースマスクを裏切り、新ルードユニット「ベンダバル」を結成。コスチュームも黒を基調としたものに変更し、「チョイ悪」スタイルで観客を沸かせました。ブラックバファロー、秀吉とのタッグで大阪プロレスタッグ王座を獲得、スペル・デルフィンから大阪プロレス王座を奪取するなど、再びトップ戦線に躍り出ます。

度重なる怪我に苦しみながらも、2009年には大阪プロレス選手権で秀吉を破り、王座を奪還。2010年には、DRAGON GATEとの全面対抗戦でCIMAに敗れ王座を失いますが、不屈の闘志で再び王座を目指します。

2011年にはユニット「JOKER」に加入し、ヒールターン。コスチュームも「黒ビリー」仕様に変更。しかし、タイガースマスクに精神的な弱さを指摘され、JOKERから制裁を受けるなど、苦悩の日々を送ります。メキシコ時代からの盟友である筑前りょう太の助けを得て九州へ渡り、新必殺技「エスペランサ」を開発。大阪プロレス王座を奪還し、完全復活をアピールしました。

フリーとしての活動：プロレスリングアンサー旗揚げ

2014年に大阪プロレスを退団後、大阪を中心にフリーとして活動。道頓堀プロレスでは、ゼウスらと共に行動し、老人ホームでの慰問活動も行っています。

2015年9月には、プロレス団体「プロレスリングアンサー」を旗揚げ。筑前りょう太とのシングルマッチで勝利を飾りました。プロレスリング・ノアの「日テレG+杯争奪ジュニアヘビー級タッグ・リーグ戦」にも参戦するなど、精力的に活動を続けています。

2016年には、全日本プロレスでGAORA TV王座を獲得。その後も、全日本プロレス、大日本プロレス、ドラディション、道頓堀プロレス、九州プロレスなど、様々な団体に参戦し、その活躍の場を広げています。

多彩な得意技：ルチャリブレの粋を集めて

ビリーケン・キッドは、ルチャリブレの動きを取り入れた独特のムーブや技を得意としています。入り方が複雑であったり、段階を踏む技、ロープを利用するテクニカルな技に特色があります。身が軽く卓抜した空中バランスを持ち、スープレックス系の投げ技をバク宙して着地する姿は、観客を魅了します。

フィニッシュ・ホールドは、ファイヤーバード・スプラッシュ、ベルティゴなど。その他にも、コウモリ吊り落とし、ビリーケンドライバー、ビリーケンダストなど、多彩な技を持っています。

タイトル歴

ビリーケン・キッドは、数々のタイトルを獲得しています。

大阪プロレス王座
大阪プロレスタッグ王座
* GAORA TV王座

その他、多数のタイトルを獲得しています。

まとめ：幸運を呼ぶプロレスラー、ビリーケン・キッド

ビリーケン・キッドは、幸運の神を背負い、ルチャリブレを基盤とした独自のスタイルで観客を魅了する覆面レスラーです。数々のタイトルを獲得し、波瀾万丈なプロレス人生を歩んできました。これからも、その活躍から目が離せません。

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