ピンクダック

ピンクダック

ピンクダックは、かつて吉本興業に在籍していた女性お笑いコンビで、1980年代に大阪を拠点に活動していました。メンバーは、レイコ（本名：嘉藤 礼子）とミチ（本名：山本 みち）の二人です。レイコは1965年12月1日生まれで大阪府和泉市出身、愛泉高等学校を卒業後、大阪NSCの初代生徒としてお笑いの道に進みました。一方、ミチは1967年3月9日生まれで福岡県直方市出身ですが、奈良県とも関連があります。彼女も斑鳩高校を卒業し、お笑いに情熱を注ぎました。

コンビ結成と初期の活動

レイコとミチは1984年5月にコンビを結成し、1985年7月には「ミチ・レイコ」という名前で劇場デビューを果たしました。このコンビ名は後に「ピンクダック」へと変更されます。その後、彼女たちは熱心に活動を続け、心斎橋筋2丁目劇場では「2丁目探検隊」のメンバーとして、毎週ネタを披露することで広く知られるようになりました。この劇場での活動が彼女たちの成功につながりました。

人気の高まりとテレビ出演

さらに、毎日放送の夕方の番組『4時ですよーだ』にも出演し、知名度を保ちながら一時的に人気を博しました。1987年には、当時としては珍しいファンクラブを結成し、多くのファンを魅了しました。しかし、1993年にレイコが結婚したのを機に、彼女たちはコンビを解散することを決定しました。

解散後の活動

解散後、ミチは「奈良美知」として芸能界に復帰するも、ピンクダックとしての活動は終焉を迎えます。現在では両メンバーともに芸能界を引退して生活しています。お笑い界への影響は計り知れず、彼女たちのユニークなスタイルは多くのファンに支持されました。

エピソードと賞歴

レイコはコンビ結成前に、同じくNSCの同期生と「めぐみ・れいこ」という漫才コンビを結成し、1982年に活動を開始しましたが、1年ほどで解散に至ります。また、ピンクダック自体は受賞歴はないものの、様々な若手コンテストに参加し、好成績を残しています。特に、1986年度のNHK上方漫才コンテストやNHK新人演芸コンクールには、高い評価を得るも賞には恵まれませんでした。

メディア出演

テレビ番組への出演も多く、先述の『4時ですよーだ』を始めとして、関西テレビの『素敵! KEI-SHU5』や『今夜はねむれナイト』、さらには特別番組にも多数参加しています。ラジオ番組にも出演しており、1986年から1989年の間は「2丁目ダウンタウン」にレギュラー出演しました。また、CMにも登場し、551蓬莱の広告としても知られています。

イベント活動

ピンクダックは様々なイベントでも活動を行い、心斎橋筋2丁目劇場での「2丁目探検隊」や「ピンクダック・イブニングショー」など、多くのファンに夢を与えてきました。これらのステージで彼女たちが生み出した笑いは、大阪の漫才文化の一翼を担うものでした。彼女たちの存在は、今でも多くのファンの記憶に残っています。

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