ピン級

ピン級

ピン級（pin weight）は、ボクシングやムエタイなどの格闘技における体重別階級の一つです。その名称は、虫ピンや安全ピンのような「ピン」に由来し、非常に軽量な階級であることを示しています。

ボクシング

アマチュアボクシングでは、ピン級は実質的に最軽量の階級ですが、出場資格はジュニアの部（15歳以上16歳以下、日本では15歳以上18歳未満）に限られています。シニアの部（17歳以上34歳以下）では、最軽量級はライトフライ級となります。ピン級の契約体重は46kg以下と定められています。

日本アマチュアボクシング連盟（JABF）の公式試合では、インターハイで当初から、高校選抜（ジュニアオリンピック）で2012年から、国体少年の部では2014年からピン級が実施されています。国内男子では、2009年までモスキート級と呼ばれており、契約体重は45kg以下でした。モスキートとは蚊を意味します。2010年4月の階級再編に伴い、国内男子ジュニアもピン級に統一されました。一方、女子のピン級には、2009年まで年齢制限がありませんでした。JABF公認前の女子アマチュアでは、リトルフライ級と呼ばれていました。

プロボクシングの世界王座経験者では、具志堅用高、友利正、大橋秀行、八重樫東らが旧モスキート級で全日本高校チャンピオンに輝いています。また、鬼塚隆（現・鬼塚勝也）は福岡県高校チャンピオンとなっています。オリンピック代表選手では、佐々木忠広が全日本高校チャンピオンとなっています。日本人女子世界王者では、小関桃、富樫直美がこの階級で日本チャンピオンになった経験があります。

ムエタイ

アマチュアムエタイにもピン級が存在しますが、さらに軽量な階級として「コットン級」（38～40kg）と「ペーパー級」（40～42kg）があります。

関連項目

* 体重別階級

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