友利正

友利 正（ともり ただし）



友利 正は、日本のプロボクサーとして名を馳せた選手であり、特にWBC世界ライトフライ級チャンピオンとしての実績で知られています。彼は1959年12月28日に沖縄県那覇市で生まれ、ボクシングキャリアを通じて様々な挑戦と成功を経験しました。

来歴


友利は私立沖縄高校（現在の沖縄尚学高校）で学び、第3学年時には全日本高校モスキート級チャンピオンのタイトルを獲得しました。この成功を経て、1978年5月25日に18歳で三迫ジムからプロデビューを果たしました。プロ入り後は7連勝を達成し、その後に全日本ライトフライ級新人王に輝くなど、その実力を証明しました。

彼のスタイルは「具志堅二世」と称され、将来の世界への道のりは明るいと思われていました。しかし、彼が世界戦に挑む頃には、勝敗を繰り返す中堅ボクサーとして知られるようになりました。この時期、精神面のリフレッシュを目的に、ジム会長の三迫仁志によって寺院に預けられるエピソードもあります。

1982年4月13日には、後楽園ホールにてアマド・ウルスア（メキシコ）との初防衛戦が行われ、試合は序盤から右ブローが冴え渡り、中盤には相手を支配する展開となりました。終盤には王者の強打が圧力をかけはじめましたが、友利は中盤までの優位を維持する事ができ、2-0の判定勝ちで世界王座を手にしました。

しかし、その栄光は長続きしませんでした。1982年7月20日、石川県産業展示館で行われた初防衛戦では、イラリオ・サパタ（パナマ）に1-2の小差判定で敗れ、世界タイトルを失うことになります。その年の11月30日にはリマッチで挑戦しましたが、TKO負けを喫し、22歳という若さで引退を決意しました。

引退後の活動


ボクシングの世界を去った友利は、横浜市内でブティックを経営し、その後1995年には白井・具志堅スポーツジムを立ち上げ、トレーナーとしての道を歩むことになりました。しばらくの間は現場から離れていましたが、2011年に再びトレーナーとして復帰し、若手選手の育成に力を注ぎました。2020年4月24日には、ジムを退職したことをSNSで発表しました。

エピソード


友利は、自身の成功を通じて次世代の選手たちにも影響を与えました。特に、山口圭司のプロ入り決定に際し、当時全日本高校王者であった彼が、憧れの井岡弘樹が所属していたグリーンツダボクシングクラブに入るようアドバイスしたエピソードも記憶に残ります。

獲得タイトル


友利正は多くのタイトルを獲得した選手でもあります。彼の戦績には、以下のタイトルが含まれています：

関連項目



友利正の戦績は BoxRec で確認できます。

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