ピーター・ホワイト

ピーター・ホワイト：スムーズジャズの巨匠

ピーター・ホワイト（Peter White、1954年9月20日 - ）は、イギリス出身のスムーズジャズ・ギタリストです。その音楽は、フュージョンの要素も取り入れ、幅広い層のファンを魅了しています。元々はアル・スチュワートやマット・ビアンコ、バーシアといったポップス界のアーティストをサポートするセッション・ミュージシャンとして活躍していました。

カーク・ウェイラム、リチャード・エリオット、ジェラルド・アルブライト、グレッグ・カルーカスなど、数々の著名なミュージシャンとの共演も果たしています。

音楽の道へ

幼少の頃、父親の勧めでピアノ、ギター、クラリネットなど、様々な楽器に触れました。次第にポップス色の強いギターを弾くようになり、10代後半にはアル・スチュワートのマネージャーの推薦で、彼のグループに加入します。

1979年には活動拠点をロサンゼルスに移し、アル・スチュワートのバックバンドのメンバーと共に「ショット・イン・ザ・ダーク」というグループを結成しました。また、同時期に弟のダニー・ホワイトがマット・ビアンコを結成。1987年にバーシアがソロ活動を開始すると、ホワイト兄弟は彼女をサポートし、バーシアの成功を支えました。ピーターはその後もバーシアの活動を長きに渡りサポートしました。

ソロキャリアの確立

1990年、初のソロ・アルバム『ウェイク・アップ (Reveillez-Vous)』を発表。このアルバムは、彼がアル・スチュワートのために書き溜めていた未発表曲を集めた作品集でした。1996年にはソニー系列のコロムビア・レコードと契約し、アルバム『キャラヴァン・オブ・ドリームス』を発表。このアルバムを機に、スムーズジャズ・ギタリストとしての地位を確立し、第一線で活躍を続けています。

2007年には、リック・ブラウン、ミンディ・エイベアらとアルバム『Peter White Christmas』を発表。これは『クリスマス・ソング・ブック』以来10年ぶりのクリスマス・アルバムとなりました。

2008年9月、コロムビアとの10年間の契約を満了し、ザ・リッピントンズのラス・フリーマンが主宰するピーク・レコードと新たに契約。2009年には『Good Day』を発表しました。2012年発売の『Here We Go』以降はヘッズ・アップからリリースし、2019年発売の『Music for STARLUX Airlines』はLobsterからリリースされました。

そして2025年2月14日には、5年3か月ぶりとなる新作『Light of Day』が発売されました。

ディスコグラフィ

『ウェイク・アップ』 - Reveillez-Vous (1990年、Chase Music)
『エクスキューズ・ミー』 - Excusez-Moi (1991年、Sindrome)
『プロムナード』 - Promenade (1993年、Sindrome)
『リフレクションズ』 - Reflections (1994年、Sindrome)
『キャラヴァン・オブ・ドリームス』 - Caravan of Dreams (1996年、Columbia)
『クリスマス・ソング・ブック』 - Songs of the Season (1997年、Columbia)
『パーフェクト・モーメント』 - Perfect Moment (1998年、Columbia)
『グロウ』 - Glow (2001年、Columbia)
『コンフィデンシャル』 - Confidential (2004年、Columbia)
Playin' Favorites (2006年、Columbia)
Peter White Christmas (2007年、Artizan) ※with リック・ブラウン、ミンディ・エイベア
Good Day (2009年、Peak)
Here We Go (2012年、Heads Up)
Smile (2014年、Heads Up)
Groovin' (2016年、Heads Up)
Music for STARLUX Airlines (2019年、Lobster Music)
Light of Day (2025年 A-Train/Lobster)

外部リンク

公式ウェブサイト
日本公認サイト
ピーター・ホワイト - Discogs（英語）

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