ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士

『ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士』（略称: FFL、FFレジェンズ）は、スクウェア・エニックスが配信する携帯アプリRPGです。2010年にiモード版とEZweb版がリリースされ、2012年にはスマートフォン版（iOS/Android）が登場しました。

概要

本作は、『ファイナルファンタジーIV THE AFTER 月の帰還』の好評を受け、同様にドット絵を採用した完全新作です。1990年代前半のFFシリーズを彷彿とさせる、光と闇のクリスタルを巡る物語やジョブチェンジシステムが特徴です。プロデューサーは時田貴司氏、キャラクターデザインはオグロアキラ氏、音楽は水田直志氏が担当し、開発はマトリックスが手がけました。イメージイラストは天野喜孝氏によるものです。

ゲームは序章が無料で、その後のストーリーはポイント購入制となっています。月に一度のペースで追加シナリオが配信され、2011年に完結しました。スマートフォン版ではシナリオが再構成され、音楽も新規に制作されました。また、チップチューンアレンジBGMや、オリジナル版のエンディングテーマに歌詞とボーカルを加えた「セカイノユクエ」も収録されています。スマートフォン版は、スクウェア・エニックスマーケットだけでなく、itunesやGoogle Playでも配信されていますが、Google Play版は買い切り型であり、無料プレイはできません。

登場人物

物語は、ルクスに住む者たちと、帝国の命令で飛空艇に乗せられた者たち、計8人の主人公を中心に展開します。クリスタルの神殿でクリスタルが砕かれたことで彼らは離れ離れになり、光の戦士（ソール、セーラ、アイギス、ダスク）と闇の戦士（ナハト、ディアナ、アルバ、グレイブ）に分かれて行動することになります。

光の戦士

ソール (Sol): ルクス出身の快活な少年。赤い髪が特徴で、幼馴染のディアナとは喧嘩が絶えません。ジョブチェンジのイメージカラーは赤です。
セーラ (Sarah): 帝国に捕らえられた少女。青いロングヘアーが特徴で、物静かですが芯の強い性格です。名前は『I』に登場する姫へのオマージュです。イメージカラーはオレンジです。
アイギス (Aigis): ソールたちの師匠であるルクスの剣士で、ディアナの兄。銀髪が特徴で、両親を亡くした妹を親代わりとして育ててきました。イメージカラーは緑です。
ダスク (Dusk): ハルモニア収容所に捕らえられている青年で、アルバの双子の兄。金髪のロングヘアーで、妹とは対照的に穏やかな性格です。『IV』に登場する双子を彷彿とさせる設定です。イメージカラーは白です。

闇の戦士

ナハト (Nacht): ハルモニア収容所に捕らえられているクールな青年。青緑の短髪とマントが特徴で、口数が少なく感情表現も乏しいです。イメージカラーは青です。
ディアナ (Diana): ルクスに暮らす少女で、アイギスの妹。藤色のショートヘアーが特徴で、勝ち気な性格でしたが、他の闇の戦士と行動するにつれて落ち着いてきます。イメージカラーは水色です。
アルバ (Alba): ナハトと同じくハルモニア収容所に捕らえられている少女で、ダスクの双子の妹。金髪のツインテールと黒いゴスロリ風の衣装が特徴で、破天荒な性格です。イメージカラーは黒です。
グレイブ (Glaive): ソールとディアナの幼馴染。金髪で、心優しい性格でディアナに好意を抱いていますが、表には出しません。イメージカラーは紫です。

仲間たち

エルゴ (Ergo): クリスタルの異変を感じてルクスにやってきた旅の預言者。序章で光の戦士たちと行動を共にします。
バルバラ (Barbara): 竜騎士の女性。父をアヴァロン帝国に殺され、飛竜ケレスに育てられました。片言の言葉を話します。
謎のじいさん: 迷いの森でナハトたちと出会った、記憶喪失の老人です。
エドアルド (Eduardo): ルサルカ出身の吟遊詩人。魔女の呪いでカエルの姿に変えられています。『IV』に登場したギルバートを彷彿とさせるキャラクターです。
グラム (Gram): 黒の森に出没する暗黒騎士。アヴァロン帝国に滅ぼされたファルガバードの生き残りです。北欧神話の剣の名が由来です。
アルジイ (Argy): アヴァロン帝国の科学者ルゲイエ博士が作った人工生命体。ビスク・ドール風のロボットです。
マトーヤ (Matoya): ガーデンガーデンの酒場で評判の踊り子。落ち着いた物腰の女性です。シリーズに登場する魔道士キャラの名前が由来です。
ガウェイン (Gawain): ブルトガング王国の元騎士団長。かつては勇敢な騎士でしたが、今は自堕落に過ごしています。円卓の騎士の名前が由来です。
ジンナイ(Jinnai): 忍びの一族であるフウガでも一番の使い手と言われた男。裏切り者としてフウガの一族に狙われている。
ソピアー (Sophia): ミシディアを統治する大長老。小人族の女性で、豊富な知識を持っています。『XI』のタルタル族を彷彿とさせる要素があります。
仮面の男: 素顔を隠した謎の男性。強力な黒魔法を操り、ソールやナハトのことを知っています。容姿や声がエルゴに酷似しています。

アヴァロン帝国

シド (Sid): アヴァロン帝国の飛空艇艇長。野心家で、技術力で地位を築きました。
ルゲイエ博士: アヴァロン帝国の科学者。アルジイの製作者であり、彼女を娘のように愛しています。モデルは『IV』に登場した博士ですが、性格は異なっています。
アヴァロン四将軍: アヴァロン帝国の精鋭将軍たちです。
火のバウガウヴェン (Baugauven): 「炎の狂戦士」と呼ばれる好戦的な男。火炎を操ります。ペルシア神話の火神が由来です。
土のアシュマダイ (Asmodai): 卑劣な策謀を好む老人です。キリスト教の悪魔が由来です。
水のスティクス (Styx): 「魔女」と呼ばれる女性。水を自在に操ります。ギリシア神話の川が由来です。
風のヴァータ (Vata): 気ままな性格で、ゲリラ戦に長けています。インド神話の風神が由来です。
アヴァロン神将: 四将軍をはるかに超える実力を持つ、アヴァロン大皇帝直属の戦士たちです。
雷のシャンゴ (Shango): 雷の使い手で、大男。雷神が由来です。
氷のコキュートス (Cocytus): 氷を操る女性。冷酷な性格です。ギリシア神話の地獄が由来です。
光のエンピレオ (Imperio): 大皇帝の側近。紳士的な人物です。『神曲』の天国が由来です。
闇のゲヘナ (Gehenna): 謎の神将。強力な闇の力を使います。キリスト教の地獄が由来です。
アヴァロン大皇帝: アヴァロン帝国の支配者。謎多き人物で、予言の力を持つとされています。

幻獣

各地に存在する幻獣は、戦闘で勝利することで召喚可能になります。

光の世界の幻獣: ラムウ、シヴァ、フェニックス、ユニコーン、アレクサンダー
闇の世界の幻獣: タイタン、イフリート、オーディン、リヴァイアサン、ディアボロス
共通の幻獣: シルフ、チョコボ、アルジイ、バハムート

ジョブ

本作では『ファイナルファンタジーV』をベースにしたジョブチェンジシステムを採用しています。各ジョブにはレベル上限があり、ジョブポイントを使って上限を解放する必要があります。また、アビリティにはスロットが設定されており、ジョブレベルを上げることで装着できるスロット数が増加します。光と闇で固有のジョブが存在します。

地理

ルクス地方: ソールたちの出身地。
リーン地方: 城と町がある地域。
ディスト地方: 竜騎士の町ディストがある（光）。
アルフヘイム地方: エルフが住む地域（闇）。
ルサルカ地方: 港町ルサルカがある（光）。
ファルガバード地方: 山奥に城がある（闇）。
ファブリカ地方: 産業都市ファブリカがある（光）。
ガーデンガーデン地方: 歓楽街ガーデンガーデンがある（闇）。
ブルトガング地方: 騎士団を抱える国だった（光）。
ハガクレの里: 忍者の集落（闇）。
ミシディア地方: 空中に浮かぶ浮遊大陸（光）。
ルフェイン地方: ルフェイン人が住む町（闇）。
アヴァロン帝国城: アヴァロン帝国の本拠地。

このゲームは、懐かしいドット絵の世界観の中で、光と闇の戦いを描いた魅力的なRPGです。多彩なキャラクターとジョブシステム、そして壮大な物語が楽しめます。

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