フィエーゾレ

フィエーゾレ（イタリア語: Fiesole）は、イタリア共和国トスカーナ州フィレンツェ県に位置する、人口約14,000人の基礎自治体（コムーネ）です。

地理

フィエーゾレは、フィレンツェから北東へ約8キロメートルの場所に位置しています。町は標高約300メートルの小さな丘の上にあり、周囲の美しい景色を求めて多くの観光客が訪れます。町外れの急な坂道を登ると、サン・フランチェスコ教会がそびえ立っています。

フィエーゾレの南東には、モンテチェチェリ（チェチェリ山）と呼ばれる丘があります。この丘は、レオナルド・ダ・[[ヴィンチ]]が自ら設計した飛行機械の実験を行った場所として知られています。

隣接コムーネ

フィエーゾレは以下のコムーネと隣接しています。

バーニョ・ア・リーポリ
ボルゴ・サン・ロレンツォ
フィレンツェ
ポンタッシエーヴェ
セスト・フィオレンティーノ
ヴァーリア

気候分類・地震分類

フィエーゾレは、イタリアの気候分類ではzona Eに属し、2216GGの度日を持っています。また、地震リスクはzona 3（sismicità bassa：低い）に分類されています。

歴史

フィエーゾレの起源は、エトルリア人が築いた町に遡ります。共和政ローマ時代にはファエスラエと呼ばれていました。紀元前91年からの同盟市戦争では、エトルリアの都市の中で数少ない同盟市側につきました。この戦いで破壊された後、ルキウス・コルネリウス・スッラの退役兵が入植しました。しかし、紀元前78年にはこの退役兵たちが襲撃を受け、当時の執政官マルクス・アエミリウス・レピドゥスらが仲裁に入ったものの、レピドゥスはファエスラエを拠点に蜂起し敗北しました。

紀元前63年には、ルキウス・セルギウス・カティリナがこの地を根拠地とし、いわゆる「カティリーナの陰謀」の舞台となりました。その後のファエスラエの運命ははっきりとはわかっていませんが、これらの出来事がフィレンツェの起源であるフロレンティア入植に繋がったとも考えられています。

405年または406年8月23日には、西ローマ帝国とゴート族の軍の間で戦いがありました（フィエーゾレの戦い）。

行政

フィエーゾレには以下の分離集落（フラツィオーネ）があります。

Anchetta
Caldine
Compiobbi
Ellera
Girone
Falle
Pian di Mugnone
Pian di San Bartolo
San Domenico

脚注

イタリアの気候分類
イタリアの地震リスク階級

参考文献

砂田徹『共和政ローマの内乱とイタリア統合 退役兵植民への地方都市の対応』北海道大学出版会、2018年。ISBN 9784832968431。

外部リンク

* フィエーゾレ公式サイト

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