フィリップ・ブレイク

フィリップ・アンソニー・ブレイク（Philip Anthony Blake、1985年11月27日 - ）は、カナダのオンタリオ州トロント出身のアメリカンフットボールおよびカナディアンフットボールの選手です。現在はCFL（カナディアン・フットボール・リーグ）のサスカチュワン・ラフライダーズに所属し、オフェンシブラインとして活躍しています。

大学以前の経歴

ブレイクは、オンタリオ州エトビコの高校3年次からアメリカンフットボールを始めました。その後、シャンプレーンリージョナルカレッジで2年間、タイラージュニアカレッジで1年間プレーし、着実に実力をつけていきました。

ベイラー大学での活躍

2009年、ブレイクはベイラー大学に転校し、彼のキャリアは大きく開花します。3シーズンにわたり先発オフェンスラインマンとして活躍し、特にロバート・グリフィン3世を保護する役割を担い、ハイズマン賞受賞に大きく貢献しました。

大学時代、ブレイクはセンターとして26試合、右タックルとして12試合に先発出場しました。その間、相手選手を254回ノックダウンし、彼のブロックによってチームは48回のタッチダウンを記録しました。これらの数字は、当時のビッグ12カンファレンスにおいて、オフェンスラインマンとして最高の成績でした。2010年にセンターにコンバートされてからは、カレッジフットボール最高のセンターに与えられるリミントン賞の候補に2年連続で選ばれるなど、高い評価を得ました。

2011年のCFLドラフトで3巡23位で指名を受けましたが、大学に留まることを選択。4年次にはビッグ12カンファレンスのオールチームに選出され、2012年のシニアボウルにも出場しました。

NFLへの挑戦

2012年のNFLドラフトで、ブレイクは4巡でデンバー・ブロンコスに指名され、NFL入りを果たしました。この年、アメリカ国外出身の選手としてドラフト指名を受けたのは、彼を含めてわずか5人でした。

しかし、53人の開幕ロースターには残ったものの、第1週は出場機会がなく、9月17日の練習中に親指を負傷。翌日には故障者リスト入りとなり、シーズンを棒に振る結果となりました。2013年シーズン開幕前にブロンコスから解雇され、9月2日にはアリゾナ・カージナルスとプラクティス・スクワッド契約を結びましたが、NFLでの定着は叶いませんでした。2014年はどのチームにも所属することはありませんでした。

CFLでの再起

2015年1月8日、ブレイクはカナディアン・フットボール・リーグ（CFL）のモントリオール・アルエッツと3年契約を結び、カナダで再起を図ります。2018年10月10日には、サスカチュワン・ラフライダーズにトレードされ、新たなチームでプレーすることになりました。2020年2月11日にはトロント・アルゴノーツと契約しましたが、2023年2月14日には再びサスカチュワン・ラフライダーズと契約を結び、現在に至ります。

フィリップ・アンソニー・ブレイクは、その卓越した才能と努力で、アメリカンフットボールとカナディアンフットボールの両方でキャリアを築き上げてきました。彼の今後の活躍にも期待が集まります。

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