フィリング

フィリングとは

フィリング（Filling）は、英語で「詰め物」を意味する言葉で、食品においては、パンやケーキ、サンドイッチなどの内部に詰めたり挟んだりする具材を指します。菓子パンの中身や、サンドイッチの具材として、食品の風味や食感を豊かにするために使われます。

スプレッドとの違い

フィリングと似たものにスプレッドがありますが、スプレッドはパンなどの表面に塗るタイプのものを指します。例えば、トーストに塗るバターやジャムなどがスプレッドに該当します。これに対し、フィリングはあくまでも内部に詰めたり挟んだりする具材です。

和菓子との違い

また、饅頭の餡などの和菓子の具材は、一般的にフィリングとは呼ばれません。フィリングは、主に洋菓子やパン、料理に使われる言葉です。

代表的なフィリングの例

フィリングは、非常に多くの種類があり、その用途も多岐に渡ります。以下に代表的なフィリングの例を挙げます。

菓子パン・惣菜パン

カレーパン: カレー
あんパン: 餡
コロネ、チョコレートパン: チョコレートスプレッド

菓子パンや惣菜パンでは、それぞれのパンの味を決める重要な要素としてフィリングが使われています。甘いものからしょっぱいものまで、様々なバリエーションがあります。

サンドイッチ

サンドイッチ: ツナマヨネーズ、つぶしたゆで卵など

サンドイッチのフィリングは、パンと組み合わせて食べることで、より一層美味しくなるように工夫されています。

洋菓子

ショートケーキ: 生クリーム
シュークリーム、エクレア: カスタードクリーム
アップルパイ: リンゴ
クレープ: 生クリーム、フルーツソース、アイスクリームなど

洋菓子では、ケーキの土台となるスポンジや生地とフィリングが組み合わさることで、様々な味わいを生み出しています。

ポーランドのドーナツ「ポンチキ」

ポンチキ: バラの花びらのジャム（ローズペタルジャム）、カスタードクリーム、ホイップクリームなど

ポンチキは、ポーランドの伝統的なドーナツで、特にレント（四旬節）前の「脂の木曜日」に大量に食べられます。

料理

エンチラーダ: 肉、チーズ、豆、ジャガイモ、野菜、魚介など
* キッシュ: 卵、生クリーム、ひき肉やアスパラガスなど野菜

料理においても、フィリングは重要な役割を果たします。エンチラーダやキッシュのように、様々な食材を組み合わせて、独自の風味や食感を生み出すことが可能です。

まとめ

フィリングは、菓子パンやケーキ、サンドイッチ、料理など、様々な食品に用いられる重要な具材です。その種類は非常に多く、食材の組み合わせによって無限のバリエーションが生まれます。フィリングを工夫することで、いつもの食品も全く違う味わいになるため、食品の魅力を引き出す上で欠かせない存在と言えるでしょう。

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