フェニックス大橋

フェニックス大橋

フェニックス大橋は、新潟県長岡市の信濃川と渋海川に架かる、国道404号長岡東西道路に属する橋長1272mの橋梁です。長岡市の都市計画道路および地域高規格道路である長岡東西道路の一部として建設され、2013年11月24日に開通しました。信濃川に架かる道路橋としては、長野県・新潟県を通じて最長の橋梁です。

概要

フェニックス大橋は、長岡市大宮町から下山町を結び、全長1272m、全幅13.250mの桁橋です。橋梁下流側に信濃川と渋海川の合流点があるため、信濃川橋梁（870m）と渋海川橋梁（333m）が土工部（69m）を挟んで連続する構造となっています。信濃川橋梁は鋼11径間連続非合成細幅箱桁橋、渋海川橋梁は鋼8径間連続少数鈑桁橋です。

開通当初は暫定2車線での供用でしたが、完成時には4車線となります。下流側には自転車歩行者道が備えられています。橋脚基礎には、ニューマチックケーソン工法が採用されています。

フェニックス大橋の開通により、近隣の長生橋や越路橋の交通量、混雑が緩和されました。周辺には、信越本線の信濃川橋梁、越路橋、永盛橋、長生橋などの橋梁が架かっています。

諸元

活荷重: B活荷重
形式: 鋼11径間連続非合成細幅箱桁橋（信濃川橋梁）および鋼8径間連続少数鈑桁橋（渋海川橋梁）
橋長: 1272.000m
信濃川橋梁: 870.000m
土工部: 69.000m
渋海川橋梁: 333.000m
幅員
総幅員: 13.250m
有効幅員: 12.250m
車道幅員: 8.750m
歩道幅員: 3.500m
橋脚: 張出式橋脚
橋台: 逆T式橋台
床版: 合成床版（信濃川橋梁）
施工: JFEエンジニアリング（信濃川橋梁）、日鉄トピーブリッジ（渋海川橋梁）
架設工法: トラッククレーンベント工法・クローラクレーンベント工法（信濃川橋梁）

歴史

長岡東西道路は1977年に都市計画決定されました。旧市域の川東地域と川西地域を結ぶ5番目の橋として期待されましたが、オイルショックや長岡ニュータウンの開発停滞により、着工まで時間を要しました。

当時、川東と川西を結ぶ橋梁は慢性的な渋滞に悩まされており、1985年に大手大橋が開通したものの、交通量の増加に対応しきれませんでした。特に長生橋の上流側には越路橋しかなく、迂回を余儀なくされる状況でした。

1994年に長岡東西道路は地域高規格道路の計画路線に指定され、1997年に一部区間が整備区間に指定され、新橋梁の着工が決定しました。2006年には国土交通省が事業を代行することが決定し、2007年に着工しました。

橋梁名は公募により「フェニックス大橋」に決定しました。長岡市の市章がフェニックス（不死鳥）を模っていること、過去の災害からの復興の象徴であること、末永い発展への願いが込められています。

2013年11月24日に開通式が行われ、供用が開始されました。同日には、川西地区を縦断する左岸バイパスも開通しています。

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