フェニックス諸島

フェニックス諸島は、ギルバート諸島とライン諸島の中間に位置するキリバス共和国の島嶼群です。太平洋の赤道付近に点在し、その地理的な特徴から、独自の生態系が育まれてきました。

概要

フェニックス諸島は、以下の島々から構成されています。

バーニー島（Birnie Island）
エンダーベリー島（Enderbury Island）
カントン島（Kanton Island）：唯一の有人島
マンラ島（Manra Island）
マッキーン島（McKean Island）
ニクマロロ環礁（Nikumaroro Atoll）
オロナ環礁（Orona Atoll）
ラワキ島（Rawaki Island）

これらの島々は、それぞれが独自の自然環境を有しており、多様な動植物が生息しています。しかし、多くの島が無人島であるため、人の手が加わっていない自然が残されています。

フェニックス諸島保護地域

フェニックス諸島の周辺海域は、広大な海洋保護区として「フェニックス諸島保護地域」に指定されており、その規模は世界最大級です。この保護地域は、海洋生態系の保全を目的としており、貴重なサンゴ礁や海洋生物の生息地となっています。また、渡り鳥の中継地としても重要な役割を果たしており、多くの鳥類が繁殖のために飛来します。2010年には、その自然の価値が認められ、ユネスコの世界遺産に登録されました。

カントン島

フェニックス諸島の中で唯一、人が居住しているのがカントン島です。カントン島は、第二次世界大戦中にアメリカ軍の基地として利用された歴史があり、その名残が今も残っています。島民は、主に漁業や観光業に従事しており、持続可能な開発を目指しています。

タイムゾーン

フェニックス諸島のタイムゾーンは、UTC+13です。これは、世界で最も早いタイムゾーンの一つであり、日付変更線のすぐ東側に位置しています。

フェニックス諸島は、その地理的な位置と自然環境の豊かさから、学術的にも貴重な地域として注目されています。今後の研究や保全活動によって、その価値がさらに高まることが期待されます。

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