フェリックス・バティスタ

フェリックス・バティスタ：剛腕が彩る、オリオールズの守護神への道

フェリックス・アレクサンダー・バティスタ（Félix Alexander Bautista, 1995年6月20日 - ）は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ[[野球選手]]です。右投右打の投手で、現在はMLBのボルチモア・オリオールズに所属しています。彼の持ち味は、最速160キロを超える速球と、そこから繰り出される高い奪三振能力です。

プロ入りと下積み時代

2012年11月、バティスタは国際フリーエージェントとしてマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2013年から2014年にかけては、マーリンズ傘下のルーキー級チームで経験を積みます。しかし、2015年1月にマーリンズから解雇され、そのシーズンはどのチームにも所属することはありませんでした。一度はプロの道を閉ざされかけましたが、バティスタは諦めませんでした。

オリオールズでの飛躍

2016年8月、バティスタはボルチモア・オリオールズと契約し、2シーズンぶりにマイナーリーグに復帰。2016年から2018年まではルーキー級で実力を磨き、2019年にはA-, A, A+級へと順調にステップアップしました。この頃までは先発[[投手]]として起用されることが多かったのですが、2019年からはリリーフに転向。これが彼の才能を大きく開花させる転機となります。

2020年はCOVID-19の影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり、公式戦での登板機会は失われました。しかし、バティスタは腐らずにトレーニングを続け、2021年にはA+からAAAまで昇格。40試合に登板し、防御率1.54、77奪三振、30四球という素晴らしい成績を収め、オフには40人枠に追加され、メジャー昇格への切符を手にしました。

メジャーデビューと大活躍

2022年、バティスタは開幕ロースター入りを果たし、4月10日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビューを飾りました。この試合では1.1回を無失点に抑え、メジャー初奪三振も記録。その後、抑えとしてチームに貢献することになります。

そして、2023年、バティスタはさらなる飛躍を遂げます。4月にはリリーバー・オブ・ザ・マンスを初受賞。6月には10回2/3を投げて22奪三振、無四球、防御率0.84という圧倒的な成績を残しました。その活躍が認められ、7月2日には選手間投票で初となるオールスターゲームに選出。さらに、6月の成績が評価され、7月3日には6月部門のリリーバー・オブ・ザ・マンスを受賞。7月も14回を投げて11試合無失点、25奪三振、8セーブという驚異的な成績を叩き出し、8月2日に7月部門のリリーバー・オブ・ザ・マンスを受賞し、シーズン3度目の快挙を達成しました。これは、彼が球界を代表するリリーバーへと成長したことを証明するものでした。

投球スタイルと評価

バティスタの最大の武器は、95-100mph（約153-161km/h）の速球です。この速球を軸に、高い奪三振能力を誇りますが、一方で制球に課題を抱えている側面も持ち合わせています。変化球としては、スライダーとスプリットも投げ、打者を翻弄します。

主な表彰と記録

マリアノ・リベラ賞：1回（2023年）
リリーバー・オブ・ザ・マンス：3回（2023年4月・6月・7月）
オールMLBチーム ファーストチーム（救援投手）：1回（2023年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（2023年）

背番号

74（2022年 - ）

まとめ

フェリックス・バティスタは、一度は解雇を経験しながらも、不屈の精神で這い上がり、メジャーを代表するリリーバーへと成長した選手です。彼の剛速球と奪三振能力は、多くのファンを魅了し、今後も更なる活躍が期待されます。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB, ESPN, Baseball-Reference, Fangraphs, Baseball-Reference (Register)
* Félix Bautista stats MiLB.com （英語）

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