フェリーらべんだあ

フェリーらべんだあの概要

フェリーらべんだあは、新日本海フェリーが運航していたカーフェリーで、1991年9月30日に就航しました。この船は、舞鶴と小樽の航路での便数を増やす目的で建造され、実際には週に4便から6便へと増やされました。同船は、約3年離れた時期に建造されたニューあかしあの準同型船として位置付けられ、就航当初はトン数と全長において日本最大級のカーフェリーでした。

航海の歴史

フェリーらべんだあは、運航を開始してから多くの人々に利用される存在となりましたが、2004年6月30日をもって北行便での運航を終了し、海外に売却されました。新たにギリシャのAgoudimos Linesに購入された同船は、IONIAN KINGという名前に改名され、地中海航路で運行されることになりました。

2011年には、旅行会社エイチ・アイ・エスの傘下にあるHTBクルーズによって、長崎と上海を結ぶ航路での運航に必要とされ、OCEAN ROSEという名に改められ、2012年2月29日から週1便で運航を開始しました。この時、同年の7月25日には公海上でのカジノ営業も行われましたが、尖閣諸島を巡る日中関係の緊張により、同年10月13日の長崎発の便を最後に運休し、その後航路も休止になりました。

さらに、2012年2月から2016年1月31日まで、シンガポールのOceanic Groupに貸し出されてOcean Grandとして就航し、最終的には2017年に解体される運命を辿りました。

船の設備

フェリーらべんだあには、さまざまな設備が整っており、特に家族連れやグループ客を意識した設計が特徴でした。船室の構成には、多様なニーズに応えるために数種類の部屋が用意されていました。

• - スイートルーム: 2名×2室（合計4名）
• - 特等 ツイン: 2名×16室（合計32名）
• - 特等 和室: 2名×2室（合計4名）
• - 1等（ツイン）: 2名×4室（合計8名）
• - 1等（2段ベッド）: 4名×31室（合計124名）
• - 1等（和室）: 2名×2室（合計4名）
• - 2等寝台: 16名×8室、28名×8室（合計352名）
• - 2等（和室）: 32名×4室、28名×8室（合計224名）
• - ドライバー室: 12名×4室（合計48名）

さらに、船内には多くの共用施設が設けられていました。

• - ナビゲーションデッキ: 船を管理するための場所
• - メインラウンジ: 旅客がくつろげる空間
• - スポーツデッキ: 運動やレクリエーションを楽しむための施設
• - レストラン、グリル、宴会場: 食事や交流を楽しむための場所
• - スポーツルーム、アスレチックジム、プール、スチームサウナ: 健康やリフレッシュを目的とした設備
• - 売店、ゲームコーナー、麻雀コーナー: 乗船中の娯楽やお土産の購入ができる場所

結論

フェリーらべんだあは、その進化した設備と豊富な客室により、多様なニーズに応えることができたカーフェリーであり、運航の歴史は多くの乗客に愛され続けました。

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