フェリーターミナル

フェリーターミナルは、旅客ターミナル、クルーズターミナル、マリンターミナルなどとも呼ばれ、フェリーやクルーズ客船が乗客や自動車の乗降を行うための港湾施設です。

乗客は通常、舷門や可動橋を利用して乗船します。RO-RO船（Roll-on/Roll-off船）の場合、自動車は船内に直接乗り入れることができます。自動車を扱うフェリーターミナルでは、車両がスムーズに整列できるよう、地面に線が引かれているのが一般的です。また、コンテナに積載された製品は、自動車ごと船内に搬入した後、コンテナを切り離し、自動車のみを陸に戻すという運用も行われます。

フェリーターミナルの規模は施設によって大きく異なります。大規模な港湾では、中規模の空港ターミナルビルに匹敵するほどの旅客施設を備えている場合があります。一方で、小さな島のターミナルでは、単に船を接岸するための場所と、自動車を積み込むための傾斜路のみを備えているというケースもあります。

また、複数の船舶を同時に取り扱えるよう、複数のドックが整備されているフェリーターミナルも少なくありません。これにより、複数の便が同時に発着することが可能となり、効率的な輸送を実現しています。

フェリーターミナルは、地域間の移動や物流において重要な役割を果たしており、その規模や機能は、その地域における海運の重要度や利用状況を反映しています。これらの施設は、単に船舶の発着をサポートするだけでなく、地域経済や観光にも大きな影響を与えるため、その設計や運営は、地域の実情に合わせて慎重に行われる必要があります。

関連用語：

桟橋: 岸壁から突き出した構造物で、船舶の接岸や乗降に利用されます。
岸壁: 陸と水面が接する部分に設けられた構造物で、船舶の接岸に利用されます。
* 泊地: 船舶が停泊するための水域のことです。

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