フォスロ

フォスロ (Vossloh) - 輸送技術のリーディングカンパニー

フォスロ（Vossloh AG）は、ドイツのヴェルドールに本拠を置く輸送技術メーカーです。鉄道インフラストラクチャと機関車関連製品を主力としており、世界中で事業を展開しています。

事業概要

フォスロは、グループ全体で約6000人の従業員を擁し、鉄道インフラストラクチャ部門と発動機・コンポーネント部門の2つを主要な事業としています。2007年の売上高は約12億ユーロで、その内訳はおよそ3分の2が鉄道インフラストラクチャ部門、残りの3分の1が発動機およびコンポーネント部門によるものでした。

鉄道インフラストラクチャ部門: 保線機材、分岐器、および分岐器の制御装置などを提供しています。
発動機およびコンポーネント部門: 電気式および液体式ディーゼル機関車本体、地下鉄、路面電車、電力関係機材などを供給しています。

フォスロの主要市場はヨーロッパであり、売上の4分の3以上を占めています。北米と中米が15%、オセアニアが1%、その他（アフリカ、中近東など）が残りを占めています。また、フォスロはドイツの株価指標であるSDAX（小型株指数）のリストにも含まれています。

歴史

フォスロの歴史は1883年、Eduard Vosslohがプロシア王立鉄道のレール締結具向けばね座金を製造する子会社として設立したことに始まります。

1888年: Eduard Vosslohが正式に登録され、ばね座金やその他の機材を関連会社で生産しました。
1900年代: 会社は成長し、装飾付き電灯用ランプホルダーなど、幅広い製品を生産するようになりました。
1945年: ヴェルドールの工場が空襲で破壊され、ヴロツワフやカリーニングラードにあった照明器具の子会社が政治的な理由で分割されました。
1946年: ルーデンシャイトで蛍光灯の生産を開始。
1962年: 照明器具工場をセルムに設立し、1300人の従業員と500人の子会社従業員を雇用しました。
1966年: Hermann Meier教授が開発した新しいレール締結装置のライセンス生産を開始しました。
1989年: Vossloh-Werke GmbHが持ち株会社（AG）となり、販売、金融、親会社の3部門で構成されました。

1990年代以降の拡大

フォスロ AG は1990年代に、他の鉄道インフラストラクチャや技術会社を買収して事業を拡大しました。1997年には初めてMDAXのリストに掲載されました。同年、装飾品部門をイタリアのArquati S.p.Aに売却しています。

2004年には経営難に陥っていたアルストムから、スペイン・バレンシアの機関車メーカーであるMACOSA社を買収しましたが、2015年にシュタッドラーへ売却。さらに2020年には機関車製造部門を中国中車傘下の中車株機に売却しています。

主な製品

フォスロは、様々な種類の機関車を製造しています。

液体式ディーゼル機関車:

フォスロ G6
フォスロ G1000 BB
フォスロ G1206
フォスロ G1700 BB
フォスロ G2000 BB

電気式ディーゼル機関車:

BB 460000
GA-DE 900S
A-DE 900S
フォスロ Euro 3000
フォスロ Euro 4000

その他:
トロリーバス（ネオプランと共同）

外部リンク

フォスロの機関車
Vossloh Kiepe GmbH

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