フォス・ド・イグアス

フォス・ド・イグアスは、ブラジル、パラナ州に位置する都市であり、世界的に有名なイグアスの滝に最も近い国際観光都市として知られています。パラグアイ、アルゼンチンとの国境に位置し、三国国境地帯の一角を担っています。

歴史

ヨーロッパ人がアメリカ大陸に到達する以前、この地域にはトゥピ・グアラニー語族の先住民が居住していました。19世紀後半からヨーロッパ人による入植が始まり、その後ブラジル軍の軍事拠点が建設され、ブラジルによる実効支配が確立されました。1914年にヴィラ・イグアス（イグアス村の意）として自治体に昇格し、1916年に現在のフォス・ド・イグアスへと改称されました。

1960年代後半には、フォス・ド・イグアスとパラグアイのシウダー・デル・エステを結ぶ橋や、クリチバへと続く高速道路が開通し、交通の要衝としての発展が加速しました。1970年代には、世界最大級のダムであるイタイプー・ダムの建設が始まり、人口が急増。1970年には3万人程度だった人口が、1980年には13万6320人へと増加しました。

経済

フォス・ド・イグアスの経済は、世界遺産であるイグアス国立公園とイタイプー・ダムに関連する観光業とサービス業が中心です。その地理的な特性を活かし、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの三国間における国際商取引も盛んに行われています。

交通

空港: フォス・ド・イグアス国際空港

姉妹都市

エリコ、パレスチナ
プエルト・イグアス、アルゼンチン
シウダー・デル・エステ、パラグアイ

フォス・ド・イグアスは、イグアスの滝という自然の驚異、イタイプー・ダムという巨大な人工建造物、そして三国国境という地理的特性が組み合わさった、独特の魅力を持つ都市です。観光、経済、文化の面で重要な役割を果たしており、その国際性は今後も高まっていくと考えられます。

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