フォーエヴァー・マイ・ガール

『フォーエヴァー・マイ・ガール』（原題：Forever My Girl）は、2018年に公開されたアメリカの恋愛映画です。ベサニー・アシュトン・ウルフが監督を務め、アレックス・ローとジェシカ・ローテが主演を務めました。本作は、ハイディ・マクラフリンが2012年に発表した同名小説を原作としています。

ストーリー

物語の舞台はルイジアナ州。リアムは歌手になる夢を追い、婚約者のジョジーを故郷に残して都会へ旅立ちます。8年後、彼はカントリー歌手として成功を収めていました。しかし、ニューオーリンズでのコンサート後、リアムはメイソンという友人の訃報を受けます。メイソンは、ジョジーとの婚約を取り持ってくれた大切な人物でした。故郷に戻り、メイソンの葬儀に参列したリアムは、ひょんなことからジョジーと再会します。メイソンの埋葬後、ジョジーはリアムに怒りのパンチを浴びせます。

リアムは父親のブライアンの家に滞在しますが、ブライアンはリアムが有名になってから一度も連絡を寄越さなかったことを快く思っていません。久しぶりに故郷の街を歩いていると、リアムは花屋を営むジョジーと再会します。そして、彼女に7歳になる娘ビリーがいることを知り、驚愕します。実は、ビリーの父親はリアム自身だったのです。リアムが街を出た半月後にジョジーの妊娠が判明しますが、リアムは電話を無視してしまったため、ジョジーは彼に伝えることができませんでした。懇願の末、リアムはビリーと対面を果たします。ビリーはリアムを見た瞬間、彼が父親だと見抜きます。その様子を見たジョジーは驚きを隠せません。

ビリーの協力を得て、リアムはジョジーとの復縁に向けて努力を重ねていくのでした。

キャスト

リアム・ペイジ：アレックス・ロー
ジョジー：ジェシカ・ローテ
ブライアン牧師：ジョン・ベンジャミン・ヒッキー
ビリー：アビー・ライダー・フォートソン
ウォルト・ペイジ：トラヴィス・トリット
ドリス：ジリアン・ヴィグマン

製作

原作小説のアイデアは、Facebookに投稿された男性が恋人に必死に謝罪する写真から生まれました。ハイディ・マクラフリンは、主人公の名前をリアム・ペイジと決めた後、その日のうちに5000語以上を書き上げました。バンドに所属する友人を参考に、リアムとジョジーのキャラクターを構築しました。小説の出版後すぐに、LDエンターテインメントが映画化権を獲得しました。脚色を担当したアレックス・ローは、原作の全てを90分にまとめるのは難しかったと語っています。

キャスティング

リアム役を演じるにあたり、アレックス・ローは3ヶ月間、ギターの演奏と歌唱の練習に励みました。本作の楽曲を手掛けたブレット・ボイエットがコーチも務めました。ローはロサンゼルスでバンド活動の経験がありましたが、それでも歌唱シーンでは緊張したそうです。また、南部の訛りを習得するため、カントリー歌手のインタビューを視聴したそうです。当初、マクラフリンはジョジー役にミランダ・カーを希望していましたが、最終的にジェシカ・ロースが同役を演じることになりました。

興行収入

本作は、『ホース・ソルジャー』や『ザ・アウトロー』と同週に公開され、当初は公開初週末に200万ドルから300万ドルの興行収入が見込まれていましたが、実際にはそれを上回る結果となりました。2018年1月19日、全米1114館で公開され、公開初週末に424万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキングで10位に初登場しました。

評価

本作は批評家から酷評されています。映画批評集積サイトRotten Tomatoesでは、43件のレビューに基づき、批評家支持率は21%、平均点は10点満点で4.3点となっています。サイトの批評家の見解の要約では、「『フォーエヴァー・マイ・ガール』はニコラス・スパークスの小説を映画化した作品のファンには愛されるだろうが、そうでない観客は出来が悪すぎて落涙するだろう」と評されています。また、Metacriticでは18件のレビューに基づき、加重平均値は36/100となっています。一方で、本作のCinemaScoreはAと、観客からは高い評価を得ています。

出典

[外部リンク]
英語版公式サイト
Forever My Girl - IMDb（英語）

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