フォード・エスコート (北米)

フォード・エスコート（北米）

フォード・エスコートは、フォードが北米市場向けに製造・販売していたコンパクトカーです。3世代にわたりモデルチェンジが行われ、その歴史の中で様々な変化を遂げました。

初代（1981年-1990年）

初代エスコートは、欧州フォードのエスコートMK3をベースに開発されました。1981年モデルとして、旧型モデルのフォード・ピントの後継車として登場。同時に姉妹車としてマーキュリー・リンクスも発売されました。フォードにとって初の前輪駆動車であり、1980年代にはアメリカで最も売れた車の一つとなり、商業的に大きな成功を収めました。

2代目（1991年-1996年）

2代目エスコートは、マツダ・ファミリアをベースとしたモデルとなり、欧州向けのエスコートとは異なる系譜となりました。ボディタイプは4ドアセダン、3ドア/5ドアハッチバック、ワゴンが用意されました。マーキュリー版はマーキュリー・トレーサーに改名されました。

通常モデルには、旧型から引き続きフォード製の1.9L 4気筒エンジン（88馬力）が搭載されましたが、競合車と比較してパワー不足の面がありました。GTモデルにはマツダ製の1.8Lエンジン（127馬力）が搭載され、走行性能が向上されました。

3代目（1997年-2003年）

1997年に3代目へとモデルチェンジが行われ、ハッチバックモデルが廃止されました。翌1998年モデルからは、フォード・プローブの後継となる2ドアスポーツクーペのエスコートZX2が追加されました。1999年にはワゴンモデルとマーキュリー・トレーサーがラインナップから外れ、2003年にエスコートは生産終了となりました。

関連項目

* フォード・モーター


このように、フォード・エスコートは3世代にわたり、時代に合わせて変化を遂げたコンパクトカーでした。各世代で異なる特徴を持ち、フォードのラインナップにおいて重要な役割を果たしました。

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