フォールズ

フォールズ (Foals) - ダンスと衝動が融合するUKロックバンド

フォールズは、2005年にイギリスのオックスフォードで結成された5人組のインディーロックバンドです。結成当初から「自分たちが踊りたくなるような音楽を作る」という明確なコンセプトを持ち、パンキッシュでありながらもダンサブルな独自のサウンドを確立しました。

バンドの歴史

結成からデビューまで (2005-2008)

フォールズは、元Youthmoviesのアンドリュー・メアーズを中心に結成されました。彼はすぐに脱退してしまいますが、その後、それぞれ別のバンドで活動していたメンバーが集結し、現在のラインナップとなります。メンバーはマスロックバンドやFace Meets Grillといった、オックスフォードの音楽シーンで活動していたバンド出身者で構成されています。2007年には限定シングル「Hummer」と「Mathletics」をリリースし、その楽曲は人気ドラマで使用されるなど、早くから注目を集めました。

2008年、デビューアルバム『Antidotes』をリリース。全英アルバムチャートで初登場3位を獲得し、ゴールドディスクに輝きました。ブラーやR.E.M.といった大物バンドの前座を務めるなど、着実にその名を広めていきました。

さらなる進化 (2009-2016)

2010年には、2ndアルバム『Total Life Forever』を発表。前作よりもトロピカルでプログレッシブなサウンドを取り入れ、音楽性の幅を広げました。このアルバムはマーキュリー賞にノミネートされ、バンドの評価をさらに高めました。

2013年には、3rdアルバム『Holy Fire』をリリース。より実験的なアプローチを取り入れ、骨を楽器として使用するなど、ユニークなレコーディング方法も話題となりました。このアルバムもマーキュリー賞にノミネートされ、NME Awardsでは「Best Track」を受賞するなど、高い評価を得ました。

2015年には、4thアルバム『What Went Down』を発表。よりヘヴィでアグレッシブなサウンドに挑戦し、新たなファンを獲得しました。

サウンドの特徴

フォールズの音楽は、初期にはテクノやミニマリズムの影響を受けた、緻密で計算されたリズムが特徴でした。しかし、アルバムを重ねるごとに、より生々しく、感情的なサウンドへと変化していきました。ヤニス・フィリッパキスの独特なボーカルと、複雑に絡み合うギターのフレーズ、そして体を揺さぶるリズムが、フォールズの音楽を唯一無二のものにしています。

日本での人気

フォールズは、日本でも高い人気を誇り、フジロックフェスティバルなどの大型フェスにも多数出演しています。その熱狂的なライブパフォーマンスは、多くのファンを魅了し続けています。

メンバー

ヤニス・フィリッパキス (Yannis Philippakis) - リードボーカル、ギター
ジミー・スミス (Jimmy Smith) - ギター、キーボード
エドウィン・コングリーヴ (Edwin Congreave) - キーボード、シンセサイザー (2021年脱退)
ウォルター・ガーヴァーズ (Walter Gervers) - ベース、キーボード
ジャック・ビーヴァン (Jack Bevan) - ドラムス

ディスコグラフィー

Antidotes (2008)
Total Life Forever (2010)
Holy Fire (2013)
* What Went Down (2015)

まとめ

フォールズは、常に進化を続けるUKロックシーンの重要な存在です。ダンスミュージックとロックの要素を融合させた彼らの音楽は、聴く人を高揚させ、踊り出したくなるような衝動を与えます。今後の活躍からも目が離せない、注目のバンドです。

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