フラグシップ (ゲーム会社)

株式会社フラグシップ（FLAGSHIP Co., Ltd.）の概要

株式会社フラグシップは、1997年4月24日に設立されたコンピューターゲームの開発会社です。創業者は、当時カプコンに在籍していた岡本吉起氏であり、彼のビジョンの下、主にシナリオ制作に焦点を当てたゲームソフトの企画と開発を行っていました。設立当初、フラグシップはカプコンの子会社として、任天堂やセガなどの他社からも出資を受けていましたが、のちに他の出資者が資本を引き上げ、カプコンの完全子会社となりました。

事業内容と参加作品

フラグシップは、カプコンが開発した人気ゲームシリーズ『バイオハザード』の制作に関わったほか、任天堂の『ゼルダの伝説』や『星のカービィ』といった著名なタイトルにも参加していました。特に、シナリオ制作においては、東映の特撮に関わった脚本家やデザイナーが多く名を連ねており、独自の創造的な視点を持った作品が多く生まれました。

岡本氏によれば、映画『バイオハザード』の初回作品の脚本も、クレジット上ではポール・W・S・アンダーソンが担当しているとされていますが、実際にはフラグシップのメンバーが書いたものだということです。このように、フラグシップは単なるゲーム開発にとどまらず、さまざまなメディアでその影響を及ぼしました。

主な開発参加作品

フラグシップが関与した主要なゲームタイトルには以下があります。

• - バイオハザード2（1998年、カプコン）
• - エルドラドゲート（2000年、カプコン）
• - 鬼武者（2001年、カプコン）
• - ゼルダの伝説 ふしぎの木の実（2001年、任天堂）
• - バイオハザード CODE:Veronica（2001年、カプコン）
• - デビルメイクライ（2001年、カプコン）
• - バイオハザード0（2002年、カプコン）
• - ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣（2003年、任天堂）
• - 星のカービィ 鏡の大迷宮（2004年、任天堂）
• - ファイアーエムブレム 聖魔の光石（2004年、任天堂）

フラグシップが手がけたこれらのタイトルは、多くのファンに愛される作品となり、ゲーム業界に大きな影響を与えました。

解散の経緯

残念ながら、株式会社フラグシップは2007年6月1日にカプコンに吸収合併される形で解散しました。その活動はカプコンの一部として続けられることになりましたが、フラグシップ独自の視点や創造性がなくなってしまうことは、多くのファンにとって悲しいニュースでした。

主なメンバー

フラグシップには、多くの才能あるメンバーが在籍していました。その中にはプロデューサーの竹本拓穂氏や、脚本家の上原正三氏など、ゲーム業界で有名な人々が名を連ねています。彼らの創造した作品は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

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