フランク・カタラノット

フランク・カタラノット：堅実な打撃とWBCでの活躍

フランク・ジョン・カタラノット（Frank John Catalanotto、1974年4月27日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身の元メジャーリーグベースボール選手です。1992年、デトロイト・タイガースからドラフト10巡目で指名を受けプロ入り。1997年にメジャーデビューを果たしました。

タイガース時代を経て、2000年にはテキサス・レンジャーズに移籍。2001年には打率.330の高打率を記録する活躍を見せました。しかし、2002年は故障に悩まされ、成績を落とします。その後、トロント・ブルージェイズを経て、再びレンジャーズへ。2009年にはレンジャーズを解雇されますが、ミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、メジャーに復帰を果たしました。

2010年にはニューヨーク・メッツとマイナー契約を結びましたが、成績不振により5月に解雇。その後、2011年3月に引退を表明しました。

メジャーリーグでのキャリアを通して、カタラノット選手は堅実な打撃が持ち味でした。通算打率.291を記録しており、2007年と2010年を除き、リーグ平均を上回る打率を残しています。特に2001年には、アメリカンリーグで5位にランクインするなど、高い打撃センスを証明しました。また、三振が少ない点も彼の特徴の一つでした。

守備位置は主に左翼手と指名打者でしたが、内野もこなすユーティリティ性も持ち合わせていました。二塁、一塁、三塁での出場経験があり、2005年には外野手として守備率10割を記録したこともありました。しかし、通算の守備指標であるアルティメット・ゾーンレイティングはほぼ0と、守備面では突出していませんでした。

国際大会においても活躍しました。2006年と2009年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では、イタリア代表チームの一員として出場し、イタリア代表の躍進に貢献しています。

カタラノット選手は、決して派手な選手ではありませんでしたが、長きに渡りメジャーリーグで活躍した実力者でした。高い打率とユーティリティ性、そして国際大会での活躍は、彼の野球人生の輝かしい足跡と言えるでしょう。彼のメジャーリーグでの通算成績と情報は、MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cubeなどで確認できます。

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