フランク・タナナ

フランク・タナナ：1970年代を彩った名投手の軌跡

フランク・ダリル・タナナ（Frank Daryl Tanana、1953年7月3日 - ）は、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト出身の元プロ野球選手。1970年代にカリフォルニア・エンゼルスでエースとして活躍し、その後も複数の球団で実績を残しました。

カリフォルニア・エンゼルス時代

1971年のMLBドラフトでカリフォルニア・エンゼルスから1巡目（全体13位）指名を受け入団。1973年にはAA級・AAA級で好成績を収め、メジャーデビューを果たします。翌1974年にはノーラン・ライアンと共に先発の柱となり、1975年には16勝9敗、防御率2.62、269奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞の投票では4位に入りました。

1976年には初の開幕投手を務め、オールスターゲームにも初選出。19勝10敗、防御率2.43、リーグ2位の261奪三振、23完投、リーグトップのWHIP0.99を記録し、サイ・ヤング賞の投票で3位に入りました。1977年には最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、エンゼルスのエースとして輝かしい成績を残しました。

レッドソックス、レンジャーズ時代

1981年にボストン・レッドソックスへ移籍後、テキサス・レンジャーズへ。1984年には15勝を挙げるなど活躍しました。

デトロイト・タイガース時代

1985年シーズン途中に故郷のデトロイト・タイガースへ移籍。移籍後は復調し、1987年には地区優勝に大きく貢献。トロント・ブルージェイズとのシーズン最終戦で完封勝利を挙げ、15年ぶりの地区優勝を決定づけました。1990年には通算200勝を達成しています。

メッツ、ヤンキース時代、そして引退へ

1992年オフにニューヨーク・メッツへ移籍。1993年シーズン途中にニューヨーク・ヤンキースへ移籍し、同年現役を引退しました。

プレースタイル

1970年代には、速球を武器に三振を量産する本格派投手として知られていました。晩年は技巧派に転身し、制球力と多彩な変化球で打者を打ち取るスタイルへと変化しました。

記録

最優秀防御率：1回（1977年）
最多奪三振：1回（1975年）
MLBオールスターゲーム選出：3回（1976年 - 1978年）
通算2405奪三振
* 通算200勝

フランク・タナナは、その輝かしい実績と、プレースタイルの変化によって、長くファンに愛された名投手です。

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