フランス領トーゴランド

フランス領トーゴランド

フランス領トーゴランド（フランス語: Togo français）は、1916年から1960年までフランスが西アフリカに領有していた植民地であり、現在のトーゴ共和国にあたります。

歴史

第一次世界大戦と分割統治

1914年8月6日、フランス軍はドイツ領トーゴラントのアネホに上陸し、8月8日には首都ロメを占領しました。同年8月27日、ドイツ領トーゴラントはイギリスとフランスに無条件降伏し、戦後、1916年に西部がイギリス領トーゴランド、東部がフランス領トーゴランドとして分割されました。この際、ドイツ軍が戦闘で拡張弾頭（ダムダム弾）を使用したこと、支配下にない先住民を武装させたことが、ハーグ陸戦条約に違反したとされています。

国際連盟委任統治領から自治政府へ

1922年、フランス領トーゴランドは国際連盟の委任統治領となり、フランスによる統治が継続されました。フランスは鉄道を延長し、ダホメやアタクパメを首都ロメと結び、インフラ整備を進めました。第二次世界大戦後、信託統治領に移行しましたが、引き続きフランスの支配下に置かれました。

1955年には、フランス連合内の自治政府に昇格し、1956年10月28日には国民投票が実施され、93%の国民が国連信託統治領ではなく、フランス連合内の自治政府を選択しました。同年9月10日、ニコラ・グルニツキーが自治政府の初代首相に就任しました。

独立

1958年、国民投票の不正を理由に無監督の総選挙が行われ、シルバヌス・オリンピオが勝利しました。そして、1960年4月27日、トーゴ共和国として独立を果たしました。

関連項目

トーゴの歴史
フランス植民地帝国

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