ロメ

ロメ (Lomé)

ロメは、トーゴの首都であり、国土の南西部に位置する都市です。現地語で「小さな市場」を意味するロメは、トーゴの政治、経済、文化の中心として重要な役割を果たしています。

歴史

ロメは18世紀にエウェ人によって建設されました。19世紀末にはドイツの植民地となり、1897年にトーゴ地域の首府がアネホからロメに移転し、町の発展が始まりました。第一次世界大戦中の1914年にフランス軍に占領されるまで、その発展は続きました。大戦終了後、トーゴが分割されると、ロメには国際連盟委任統治領のフランス領トーゴの首都が置かれました。1960年にトーゴが独立すると、ロメは正式にその首都となりました。

地理

ロメは、西はガーナとの国境に接し、南はベニン湾（ギニア湾の一部）に面しています。この地理的な位置が、ロメの経済発展に大きく貢献しています。

気候

ロメは、ケッペンの気候区分においてサバナ気候に分類されます。

経済

ロメにはトーゴ経済の中心となる港湾があります。ロメ港は水深が深く、海流の関係で土砂が溜まりにくいため、浚渫の負担が少ないという利点があります。そのため、トーゴ国内のみならず、ブルキナファソなど近隣各国からも物資が集まります。また、ロメはトーゴの工業の中心地でもあります。主な輸出産品としては、コーヒー豆、ココア、コプラ、パームヤシなどが挙げられます。

交通

ロメの郊外にはロメ空港があり、国内外へのアクセスを支えています。

施設

ロメには、ロメ大市場、トーゴ国立博物館、ロメ大聖堂など、様々な施設があります。

ロメ大市場

ロメ大市場（グラン・マルシェ）は、2階建ての建物が多く、日用品など多様な商品が売買されています。2013年には大規模な火災が発生し、大きな被害を受けましたが、その後復旧しています。また、ブードゥー教のグッズが売られている市場も有名で、伝統的な薬から、鳥の羽や動物の骨、魔力があると信じられているものまで、様々なものが売られています。

教育

ロメにはロメ大学があり、高等教育の中心となっています。

姉妹都市

ロメは以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

台北市 （中華民国）
ベイシティ （アメリカ合衆国ミシガン州）
深圳市 （中華人民共和国広東省）

出身者

サッカー選手のエマニュエル・アデバヨールはロメ出身です。

関連項目

トーゴの都市の一覧
* トーゴ湖 (Lac Togo) - 潟湖（ラグーン）

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