アネホ

アネホ (Aného)

アネホは、トーゴ南部の沿岸州に位置する都市であり、2012年の時点での人口は約2万8544人です。ギニア湾に面した港町として、首都ロメから東へ約43kmの距離にあります。

地理

アネホは、ギニア湾とトーゴ湖という潟湖の間に広がる狭い平地に位置しています。トーゴにおいては、ロメに次ぐ貴重な海港としての役割を担っています。

歴史

旧名はプティ・ポポと呼ばれ、15世紀から16世紀にかけてポルトガル人の奴隷貿易の拠点となっていました。その後、フランスがこの地域に進出し、一時的に基地を置いた時期もありましたが、最終的には撤退しています。1884年には、ドイツのグスタフ・ナハティガルがトーゴ村（トーゴヴィル）に拠点を築き、その影響下に入りました。1880年代には、アネホにドイツ領トーゴラントの首都が置かれましたが、海岸侵食による港湾状況の悪化により、1897年に首都はロメへと移転しました。

産業と交通

街の主な産業は、農業と漁業です。かつてはロメまで鉄道が走っていましたが、1987年に廃止されました。しかし、ガーナのアクラからロメ、アネホ、ベナンのポルトノボやコトヌーを経て、ナイジェリアのラゴスへと続くギニア湾岸の幹線道路がアネホを通っており、東西の交通の要所となっています。

文化と観光

アネホは、この地域のヴードゥー教の中心地としても知られています。ドイツ植民地時代の首都であった頃に建設されたアネホプロテスタント教会（1895年建設）や、ローマ・カトリックのアネホ教区に属するアネホ聖ペトロ聖パウロ教会（1898年建設）といった古い教会群が残っています。これらの教会群は、「Agglomération Aného-Glidji」として、2000年12月12日にユネスコの世界遺産暫定リストに登録されました。

外部リンク

市ホームページ
Zones Humides du Littoral du Togo - Ramsar Sites Information Service

脚注

* (脚注情報)

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