フランス2

フランス2（France 2）とは

フランス2（フランス ドゥ、France 2、F2）は、フランスの主要なテレビチャンネルの一つであり、フランス・テレビジョンによって運営されています。1963年に開局して以来、フランスのテレビ放送の歴史と共に歩んできました。

歴史

フランス2は、その歴史の中で幾度かの変革を経験しています。

1963年: 当時唯一の放送組織であったフランス国営放送「RTF」の第2チャンネルとして誕生しました。この時のチャンネル名は「La deuxième chaîne」でした。
RTFからORTFへ: RTFはその後、フランス放送協会「ORTF」へと改組されました。
1974年: ORTFの分割により、アンテンヌ2（Antenne 2、A2）という独立した公共テレビ会社として新たなスタートを切りました。
民営化と経営難: しかし、同じ公共テレビ局であるTF1に視聴率で大きく差をつけられ、1987年にTF1が民営化されたことで、アンテンヌ2は経営難に陥ります。
1992年: 公共テレビ局の再編により、フランス・テレビジョンが発足し、アンテンヌ2は「フランス2」へとチャンネル名を変更しました。この再編により、フランス2は新たなスタートを切ることになります。

現在のフランス2は、総合編成のチャンネルとして、全国で同じ番組が放送されています。

日本との関わり

フランス2の番組は、日本でも一部が放送されています。

「連続クイズ ホールドオン!」: 2012年には、フランス2のクイズ番組「Tout le monde veut prendre sa place」をベースとした「連続クイズ ホールドオン!」が、NHK総合テレビジョンで放送されました。
「20時のニュース」: メインニュース番組である「Journal de 20 heures」（「20時のニュース」）のダイジェスト版は、NHK BS1「ワールドニュース」内で放送されており、日本でもフランスのニュースに触れる機会を提供しています。

不祥事

フランス2は過去に不祥事を起こしたことがあります。

川島選手への不適切報道: 2012年、番組「オン・ネパ・クシェ」内で、日仏親善サッカー試合でフランスチームが日本チームに敗れたことを受け、川島永嗣選手の腕を4本に合成した画像を放映し、司会者が「原発事故の影響か」と発言しました。この報道に対し、日本政府は在仏大使館を通じて抗議文を送付し、当時の外務大臣もフランス外務大臣に抗議しました。この件は、国際的な外交問題に発展する事態となりました。

フランス2は、フランスのテレビ放送において重要な役割を担っています。その歴史と変遷は、フランスのテレビ業界の発展を象徴するものと言えるでしょう。ニュースやエンターテイメント番組を通じて、フランス国民の生活に深く根ざした存在となっています。

外部リンク

* France 2

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