フランソワ＝エドゥアール・ピコ

フランソワ＝エドゥアール・ピコ

フランソワ＝エドゥアール・ピコ（François-Édouard Picot）は、1786年10月17日にパリで生まれ、1868年3月15日に同地で亡くなったフランスの画家です。彼はエコール・デ・ボザールで多くの芸術家を育成し、フランスの美術界に大きな影響を与えました。

略歴

フランソワ＝エドゥアール・ピコは、パリのエコール・デ・ボザールでフランソワ＝アンドレ・ヴァンサンやジャック＝ルイ・ダヴィッドに師事しました。1811年にローマ賞で2位入賞し、1813年には名誉賞を獲得してローマへの奨学金を得ました。これにより、彼は在ローマ・フランス・アカデミーでの学びを経て、パリに戻ることとなりました。1790年代後半から1800年代初頭、フランスは新たな美術運動を迎えており、ピコはその一翼を担う存在となりました。

1819年、ピコはサロン・ド・パリにおいて、彼の代表作の一つである「アモルとプシュケ」を出展しました。この作品は、彼の創造力と技術が結実したもので、多くの注目を集めました。さらに同じ年に、パリのサン・セヴラン教会の壁画「La Mort de Saphire」を手がけ、彼の名声は確固たるものとなっていきました。また、彼は1839年までサロン・ド・パリに出展を続け、その影響力は拡大しました。

ピコの装飾画は、サン・ヴァンサン・ド・ポール教会、サン・ドニ・デュ・サン・サクルマン教会、そしてルーブル美術館など、著名な場所でも見ることができます。彼は1836年に美術アカデミーの会員に選ばれ、その後もパリの美術界において重要な役割を果たしました。彼は教育者としても評価され、エコール・デ・ボザールでの教鞭を通じて多くの学生を育てました。

ピコは1832年にレジオンドヌール勲章（オフィシエ）を受勲し、彼の業績が公式に認められることとなりました。1868年、ピコは生涯を閉じ、パリのペール・ラシェーズ墓地に静かに埋葬されました。

作品

ピコは多くの作品を残しましたが、その中には彼の教育にあたった学生たちによって引き継がれたものも多くあります。彼の影響を受けた画家たちは、彼の学生として新しいスタイルや技法を学び、美術界で活躍しています。具体的な学生名や作品については、さらなる研究が必要ですが、ピコの教育はフランスの美術発展に大きく寄与しました。

参考文献

• - Dictionnaire Bénézit
• - Paul Bauer, "Deux siècles d'histoire au Père Lachaise", Mémoire et Documents, 2006 (ISBN 978-2914611480)
• - Jules Moiroux, "Le cimetière du Père Lachaise", Paris, S. Mercadier, 1908

もう一度検索