フレッシュコーポレーション

株式会社フレッシュコーポレーションは、かつて関東地方を中心にスーパーマーケット事業を展開していた企業です。1978年にスーパーマーケット「フジマート」として創業し、その後、株式会社フジマートを設立してチェーン展開を開始しました。この企業は、数々の変遷を経て、最終的に株式会社ジョイマートに吸収合併される形でその歴史を閉じました。

歴史

1978年、「フジマート」として創業したフレッシュコーポレーションは、1980年に株式会社フジマートを設立し、本格的なチェーン展開を開始します。1995年には株式会社フジタコーポレーションに社名を変更し、「フジマート」「Kマート」「食彩館マルシェ」の3つの業態でスーパーマーケット事業を展開しました。

1999年には惣菜専門ショップのチェーン展開を開始し、外食産業にも参入。2002年には「株式会社グローバルキッチン」を設立し、惣菜専門ショップ「でりしゃす」を独立採算事業としました。2004年には「アバンセ」を追加し、スーパーマーケット事業を「フジマート」「食彩館マルシェ」「アバンセ」の3業態で展開しました。

2006年には外食事業を独立採算とするため「株式会社萬家」を、2007年にはブック事業を独立させるために「株式会社ファミリーブック」を設立しました。しかし、「株式会社ファミリーブック」は2013年にゲオホールディングスに株式の大部分を譲渡し、書籍事業から撤退しました。

2016年には、ゼンショーホールディングスの子会社である日本リテールホールディングスが親会社となり、2017年5月20日に株式会社フレッシュコーポレーションに社名を変更しました。同年8月には、惣菜専門ショップ「でりしゃす」で提供したポテトサラダなどが原因とされる病原性大腸菌O157による食中毒事件が発生し、11都県に被害が拡大しました。この事件を受けて、同年9月19日に「でりしゃす」全17店舗を閉鎖しています。

2019年には、グループ会社であった「株式会社いっちょう」（旧・株式会社萬家）がクリエイト・レストランツ・ホールディングスの完全子会社となり、グループから離脱しました。2021年、ゼンショーグループ内のスーパーマーケット事業再編により、株式会社ジョイマート（旧・株式会社マルヤ）を存続会社として吸収合併され、株式会社フレッシュコーポレーションは解散しました。運営していたスーパーマーケットチェーンブランドの「フジマート」「食彩館マルシェ」「アバンセ」は、ジョイマートのブランドとして引き継がれ、旧フレッシュコーポレーション本社は「フジマート」「食彩館マルシェ」「アバンセ」の運営事務所であるジョイマート フレッシュコーポレーションカンパニーとなりました。

店舗

フレッシュコーポレーションが運営していたスーパーマーケットは、以下の通りです。

フジマート (株式会社フジマート（広島県）とは無関係)
食彩館マルシェ
アバンセ

合計27店舗を展開していました。また、ダイソーのFC店舗も2店舗運営していました。

過去のグループ会社

フレッシュコーポレーションは、かつて以下のようなグループ会社を擁していました。

株式会社ファミリーブック：
ファミリーブック（書籍販売・ビデオレンタル）
C's Cafe（インターネットカフェ）
JOY TRADE（中古ゲーム）
ぶっくらんど（古本）
古本創庫（古本）
株式会社グローバルキッチン：
でりしゃす（惣菜専門ショップ）。日本リテールホールディングスによる株式会社フジタコーポレーション買収時点では、フジタコーポレーションの運営でした。
株式会社萬家（現株式会社いっちょう）：
いっちょう
萬家
株式会社グローバルライフ
コメダ珈琲店（FC）

クレジットカード

2004年からライフとの提携で「フジタスペシャルカードF.S.Ca（フ・ス・カ）」を発行していましたが、提携終了に伴い2010年1月31日に廃止。その後、オリエントコーポレーション発行の新カードに切り替えられました。

フレッシュコーポレーションは、その歴史の中で、スーパーマーケット事業だけでなく、惣菜、外食、書籍販売、インターネットカフェなど多岐にわたる事業を展開し、変化を遂げてきた企業でした。

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