フレディ・クルーガー

フレディ・クルーガー：夢を操る悪夢の殺人鬼

フレディ・クルーガーは、ホラー映画『エルム街の悪夢』シリーズに登場する、夢を舞台に殺戮を繰り広げる悪夢のような殺人鬼です。赤と緑のストライプのセーターと、鉄の鉤爪がついたグローブがトレードマーク。焼けただれた顔で、眠る人々を恐怖のどん底に突き落とします。

プロフィール

本名はフレッド・クルーガー。生前は児童連続殺人犯であり、その残虐な犯行から地域住民に焼き殺されました。しかし、悪夢の中で蘇り、夢の中で殺された者は現実世界でも死ぬという、恐ろしい能力を持つ悪霊として復活を遂げます。

演じた俳優：
ロバート・イングランド（オリジナル）
ジャッキー・アール・ヘイリー（リメイク）

犯行

フレディは、眠っている人の夢に現れ、鉤爪で切り裂きます。夢の中での傷は現実にも反映され、夢の中で殺されると現実世界でも命を落とします。彼の殺人方法は残忍で、恐怖を煽ることで自身の力を増強させます。しかし、人々に忘れ去られると無力化するという弱点も持ち合わせています。

出自

フレディの出生は悲惨なものでした。精神病院で働く修道女アマンダ・クルーガーが、誤って監禁され、囚人たちに暴行された末に身ごもった子供です。父親は不明であり、その生い立ちが彼の歪んだ人格形成に影響を与えたと考えられています。

少年時代は虐めを受け、動物虐待を繰り返しました。母親の再婚後、再婚相手から虐待を受けたことで精神がさらに歪み、児童殺害へと至ります。妻を殺害し、娘を孤児院に送るという非情な一面も持ち合わせていました。

弱点

夢の中では不死身に近いフレディですが、いくつかの弱点が存在します。

正規の埋葬： 3作目では、正規の埋葬によって倒されました。
鏡： 4作目では、鏡に映った自分の姿を見ることを嫌います。
恐怖の喪失： 人々がフレディを恐れなくなると、彼は力を失います。
火：焼死した事が原因で『フレディVSジェイソン』では火が弱点とされています。

作品による変化

フレディの性格は、シリーズが進むにつれて変化していきました。当初は冷酷な殺人鬼でしたが、次第にブラックジョークを交えるようになり、コミカルな一面も見せるようになります。しかし、リメイク版では再び冷酷な性格に戻り、幼稚園児への復讐に執念を燃やします。

衣装も作品ごとに変化しており、セーターの袖のデザインや、鉤爪グローブのデザインが異なっています。

評価・影響

フレディ・クルーガーは、ホラー映画史に残るアイコニックなキャラクターとして、多くの人々に愛されています。アメリカン・フィルム・インスティチュートの「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」では、悪役部門で40位にランクインしました。

また、他の作品にも影響を与えており、対戦格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のチョイ・ボンゲや、『モータルコンバット9』にゲストキャラクターとして登場するなど、様々な形でフレディの姿を見ることができます。

パロディキャラクター

広島フレディというフレディを模したキャラクターや、フレディ・クルーガーという悪役覆面レスラーも存在します。


フレディ・クルーガーは、単なるホラー映画のキャラクターを超え、ポップカルチャーに深く根付いた存在と言えるでしょう。

出典:
フレディ・クルーガー - インターネット・ムービー・データベース（英語）

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