フロランス・パルリ

フロランス・パルリ：フランスの政治家、元高級官僚

フロランス・パルリ（Florence Parly、1963年5月8日 - ）は、フランスの政治家であり、元高級官僚です。実業家の父と高級官僚の母の間に生まれました。エマニュエル・マクロン大統領の下、エドゥアール・フィリップ内閣およびジャン・カステックス内閣で軍事大臣を務めました。

略歴

1984年にパリ政治学院を卒業後、国立行政学院（ENA）に入学。1987年にENAを卒業後、フランス財務省に入省し、主計局に配属されました。その後、複数の閣僚の下で大臣補佐官として勤務。1991年3月からミシェル・デュラフール行政担当大臣、同年7月からは住宅担当大臣、のちに内務大臣を務めるポール・キレスの下で働きました。

1993年の国民議会選挙で社会党が敗北すると、パルリは主計局に戻り、社会保障担当主査、住宅・都市開発担当主査、文化・映像担当主査を歴任しました。1995年には社会党に入党しています。

1997年、リオネル・ジョスパン首相の下で予算担当補佐官として再び補佐官の職に就きました。

予算担当副大臣として

2000年1月3日、予算担当政務官に就任し、2002年5月6日までその任を務めました。この間、クリスティアン・ソテ、ローラン・ファビウスといった財務大臣を補佐しました。

財務省退官後

2002年6月の国民議会選挙にイボンヌ県の選挙区から立候補しましたが、決選投票でジャン＝ピエール・ソワソンに敗れました。2004年から2006年にかけて、ブルゴーニュ地域圏議会副議長を務め、2003年から2005年には社会党全国責任者（経済・雇用担当）を務めました。

その後、政界を離れ、2006年6月にエールフランスの財務部投資戦略課長に就任、2009年1月にはエールフランス・カーゴの副社長となりました。

実業家として

2012年から2017年6月まで、アルトランの社外取締役、採用・給与委員長を務めました。2013年1月1日にはエールフランス・グループの取締役に就任し、エールフランスおよびインジェンシオ・グループの取締役も務めました。2014年8月にはエールフランスを退職しています。

2014年11月18日、フランス国鉄の副社長に就任。2016年3月には、フランス国鉄（SNCF）子会社のSNCF-Voyageの社長に任命されました。

軍事大臣として

2017年6月21日、パルリは第2次エドゥアール・フィリップ内閣にて軍事大臣に任命されました。2020年6月から7月にかけて、エドゥアール・フィリップ首相が次期首相としてパルリに言及することも多かったものの、首相にはジャン・カステックスが就任し、同内閣で引き続き軍事大臣の任につきました。

2022年5月20日、ジャン・カステックス内閣の総辞職に伴い辞任。後任にはセバスティアン・ルコルニュが任命されました。

パルリは、政界、官僚、そしてビジネスの世界で多様な経験を積んだ人物であり、その手腕は高く評価されています。

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