セバスティアン・ルコルニュ

セバスティアン・ルコルニュは、1986年6月11日生まれのフランスの政治家です。エマニュエル・マクロン大統領の下、エリザベット・ボルヌ内閣、ガブリエル・アタル内閣、ミシェル・バルニエ内閣、そしてフランソワ・バイル内閣において、軍事大臣という要職を務めています。

若き日のルコルニュ

ルコルニュは、技術者である父と主婦の母のもとに生まれました。学業においては、パンテオン＝アサス大学で学び、学士号と公法修士号を取得しています。若くして政治の世界に足を踏み入れ、2005年にはウール県第5区選出の国民議会議員、フランク・ジラールの議会補佐官となりました。当時、彼は国民議会で最年少の議会補佐官でした。その後、ウール県第1区選出の国民議会議員であったブリュノ・ル＝メールと親交を深め、彼の欧州担当政務官の官房に入ります。当時22歳という若さで、第2次フランソワ・フィヨン内閣において最年少の補佐官となりました。さらに、ブリュノ・ル＝メールが農務大臣に任命されると、引き続き彼の補佐官を務めました。

地方政治での活躍

2010年、ルコルニュは国民運動連合ウール県本部事務次長に任命され、政治活動を本格化させました。2013年の国民運動連合総裁選挙では、ブリュノ・ル＝メールの選挙活動に尽力し、同年5月から2014年10月まで国民運動連合全国事務総長を務めました。2014年には、ヴェルノン市の地方自治体議会選挙に立候補し、現職のフィリップ・グエン・タイン市長を圧倒的な差で破り当選。さらに、ポルト・ド・ルール自治体連合（後のセーヌ・ノルマンディー自治体連合）の第1副議長となり、総務を担当しました。2015年には、ウール県議会選挙にも国民運動連合から出馬し当選。同年4月2日には、28歳という若さでウール県議会議長に選出されました。しかし、中央政府での役職就任に伴う兼職規定のため、2017年7月10日にウール県議会議長を辞任しました。

中央政界でのキャリア

2017年6月21日、ルコルニュは第2次エドゥアール・フィリップ内閣で、ニコラ・ユロ国務大臣兼環境大臣付の政務官に任命されます。この時、共和党での役職は一時停止され、同年10月31日には共和党から除名されました。その後、2017年11月25日に共和国前進に入党しました。2018年10月16日には、内閣改造によりジャクリーヌ・グロー地方共栄・地方自治体関係大臣付の地方自治体担当大臣に任命されました。さらに、2020年7月6日には、ジャン・カステックス内閣において海外領土大臣に任命されました。

軍事大臣としての手腕

ルコルニュのキャリアにおける最も注目すべき点は、2022年5月20日にエリザベット・ボルヌ内閣で軍事大臣に任命されたことです。当時35歳という若さでの任命は、フランス革命以来、最年少の軍事大臣となりました。フロランス・パルリの後任として、その重責を担うことになったのです。その後も、マクロン政権下で軍事大臣の職を継続し、2024年12月23日に発足したフランソワ・バイル首相率いる内閣でも留任を果たしました。若くして様々な要職を歴任してきたルコルニュは、その経験と手腕を活かし、フランスの政治に大きな影響を与え続けています。

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