ブトンドール

ブトンドール：函館2歳ステークスを制した金の輝き

ブトンドール（Bouton d'Or）。フランス語で「金のボタン」を意味するこの名は、競走馬としての輝かしい未来を予感させるかのようです。2020年1月25日生まれのこのサラブレッドは、2022年の函館2歳ステークス優勝という華々しい実績を残しました。その経歴には、幾多のドラマが秘められています。

誕生とセリ市

ブトンドールの母はプリンセスロック。浦河育成牧場で生まれ、2013年の北海道オータムセールでノーザンファームが120万円で落札しました。吉田和美氏の名義で競走馬として活躍した後、ブトンドールを産み落としました。ブトンドール自身は、2020年のセレクトセール当歳セッションに出品され、2000万円(税抜)という高値で落札されました。この価格からも、関係者からの高い期待が読み取れます。

2歳時の活躍：新馬戦勝利から重賞制覇へ

2022年、ブトンドールの競走馬としてのキャリアが幕を開けます。7月2日、函館競馬場で行われた5レースの新馬戦がデビュー戦でした。レースでは好位をキープし、直線で抜け出したアネモスをゴール前で差し切って見事勝利。2着のアネモスもブトンドールと同じビッグアーサー産駒だったため、同父ワンツーという結果となりました。

続く7月16日には、函館2歳ステークスに挑戦。中団後方からレースを進め、4コーナーで外を回って一気にスパート。逃げ粘るクリダームをゴール前で捉え、重賞初制覇を飾りました。この勝利は、父ビッグアーサーにとっても産駒のJRA重賞初勝利という大きな意味を持つものでした。ブトンドールの潜在能力の高さを改めて証明する快挙となりました。

能力と将来性

ブトンドールの活躍は、その血統背景と育成環境の賜物と言えるでしょう。母プリンセスロックの血を受け継ぎ、セレクトセールで高値で落札されたことからも、その素質の高さが伺えます。さらに、デビュー戦から重賞制覇という順調なキャリアは、将来性についても大きな期待を抱かせます。

まとめ

ブトンドールは、その華麗な走りで多くの競馬ファンを魅了しました。函館2歳ステークスでの勝利は、将来の活躍を予感させる、大きな一歩となりました。今後の活躍に期待がかかります。この馬の物語は、競走馬の育成、競争、そして成長という、多くの要素が絡み合ったドラマと言えるでしょう。今後のレースでも、ブトンドールの「金のボタン」が、勝利の輝きを放つことを願ってやみません。

競走成績（2024年8月11日現在）については、JBISサーチ、netkeiba.com等のサイトをご参照ください。

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