ブライアン・ウィルソン (野球)

ブライアン・パトリック・ウィルソン（Brian Patrick Wilson, 1982年3月16日 - ）は、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州ロンドンデリー出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。

プロ入り前

2000年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから30巡目で指名を受けるも、契約には至らずルイジアナ州立大学へ進学。

ジャイアンツ時代

2003年のMLBドラフトでサンフランシスコ・ジャイアンツから24巡目で指名され、プロ入り。

2006年4月23日にメジャーデビューを果たし、リリーフ投手として31試合に登板。

2007年シーズン終盤には、ブラッド・ヘネシーらと共にクローザーのテストを受け、7回のセーブ機会で6回成功。登板数は24試合と少ないながらも、防御率2.28をマークし安定感を見せた。

2008年は開幕からクローザーに定着。前半戦だけで25セーブを挙げ、自身初のオールスターに選出。実質クローザー1年目で防御率は4.62ながら、ホセ・バルベルデに次いでナ・リーグ2位となる41セーブを記録。チームの元クローザーであったロブ・ネンから、「クローザーとして成功するための素質が備わっている」と評された。

2009年は68試合に登板し、防御率2.74、38セーブを記録。右打者との対戦被打率が低下したことが成績向上に繋がった。

2010年はメジャー全体で最多となる48セーブをマーク。防御率も自身初の1.00台（1.81）を記録。この年は投球スタイルに変化が見られ、それまでフォーシームと高速スライダーの比率が7:3程度であったのが、6:4程度になった。特に重要な試合ではスライダーを多投し、ワールドシリーズでの33投球中、15球がスライダーであった。

2012年は開幕直後に肘を痛め、トミー・ジョン手術を受け、シーズン中の復帰は絶望的となった。オフにFAとなる。

ドジャース時代

2013年は無所属で開幕を迎え、リハビリに専念。7月30日にロサンゼルス・ドジャースと1年契約を結んだ。オフの10月31日にFAとなった。11月にはニューヨーク・ヤンキースからヒゲを理由に獲得を見送られたことが報じられた。12月5日、ドジャースと1年1000万ドルで契約に合意し、12月7日に球団から正式に発表された。

2014年は開幕ロースター入りを果たしたが、2試合に登板後、右肘の故障で離脱。4月1日に15日間の故障者リスト入りし、4月5日にリハビリのためA+級ランチョクカモンガ・クエークスへ異動した。4月15日に故障者リストから外れた。この年は61試合にリリーフ登板し、2勝4敗1セーブ、防御率4.66の成績を残した。オフには自身が行使権を持つ年俸1000万ドルの契約オプションを行使していたが、ブランドン・マッカーシーの加入に伴い12月19日に解雇となった。

選手としての特徴

2010年8月頃から伸ばし始めたヒゲがトレードマーク。

人物

プエルトリコのウィンターリーグで出会ったダラス・ブレイデンと親交があり、同じアイルランド系アメリカ人ということもあって、共に海外旅行に出かける仲である。

詳細情報

タイトル
最多セーブ投手：1回 (2010年)

記録
オールスターゲーム選出：3回 (2008年、2010年、2011年)

背番号
33 (2006年)
38 (2007年 - 2012年)
00 (2013年 - 2014年)

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