ブライアン・シュナイダー

ブライアン・ダンカン・シュナイダー：堅守を誇った名捕手

ブライアン・ダンカン・シュナイダー（Brian Duncan Schneider, 1976年11月26日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州ジャクソンビル出身の元プロ野球選手、現在は野球指導者として活躍しています。右投左打の捕手として、メジャーリーグで長きにわたり活躍しました。

プロ入りからエクスポズ、ナショナルズ時代

1995年のMLBドラフトでモントリオール・エクスポズから5巡目指名を受けプロ入り。2000年にメジャーデビューを果たします。当初は控え捕手でしたが、2003年に正捕手の座を掴むと、その後はエクスポズ、そして球団名変更後のワシントン・ナショナルズで正捕手として活躍しました。

2006年にはWBCアメリカ合衆国代表に選出。同年オフには日米野球でMLB選抜として来日も果たしています。

メッツ時代

2007年オフにニューヨーク・メッツへ移籍。正捕手として期待されましたが、2009年は故障に苦しみ、出場機会は限られました。オフにFAとなっています。

フィリーズ時代

2009年12月1日、フィラデルフィア・フィリーズと1年契約を結び、ベテランとしてチームを支えました。2013年1月29日に現役引退を表明。

引退後

引退後は指導者としての道を歩み始めます。2016年シーズンからマイアミ・マーリンズの捕手コーチに就任し、2019年まで務めました。2020年からはメッツ傘下のAAA級シラキュース・メッツで監督を務める予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの試合が開催されず、指揮を執ることはありませんでした。2021年シーズンからはメッツの捕手コーチ兼フィールドコーディネイターに就任。2022年シーズン終了後に退団しています。

選手としての特徴

シュナイダーは、守備面での貢献が非常に大きい選手でした。特に盗塁阻止率の高さが際立っており、2003年には.529、2004年には.500、2005年には.400という驚異的な数字を記録しています。また、2003年にはエクスポズの投手陣がメジャー最多のクオリティ・スタート（QS）89を記録しており、これはシュナイダーの優れたリードによるものと評価されています。2004年の捕手防御率3.86という数字は、控え捕手だったアイナー・ディアスの5.89を大きく上回っていました。さらに、同年の失策数はメジャーの捕手の中で最少の2でした。ユーティリティ性も持ち合わせており、捕手以外に一塁手、左翼手としての出場経験もあります。

一方で、攻撃面では打率、長打力ともに平均レベルでした。

背番号

39（2000年 - 2003年）
23（2004年 - 2012年、2016年 - 2019年）
* 22（2021年 - 2022年）

ブライアン・シュナイダーは、堅実な守備とリーダーシップでチームを支えた名捕手として、その名を野球史に刻んでいます。

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