ブラウンシュヴァイク福音ルター派州教会
ブラウンシュヴァイク福音ルター派州教会は、
[ドイツ]]福音主義教会]に加盟する20の福音主義州教会の一つで、公法上の社団です。本部は[[ニーダーザクセン州
ヴォルフェンビュッテルに置かれています。
教会の特徴
ルター派教会: [ドイツ]]福音主義教会]に属し、
[ドイツ合同福音ルター派教会(VELKD)の加盟州教会でもあります。[[ルター派世界連盟]や
[世界教会協議会]にも加盟しています。
教会員数: 300の教会共同体を擁し、約30万人の教会員がいます(2021年12月現在)。
首座教会: ブラウンシュヴァイク大聖堂が首座教会であり、州教会監督が
説教を行います。
重要な教会: ヴォルフェンビュッテルのマリーエン教会も重要な教会で、かつては
ブラウンシュヴァイク公国における最重要教会として総地区長が常駐していました。
教会管轄地域
管轄地域は、
1946年まで存在したブラウンシュヴァイク自由州の主要部分から構成され、現在の
ニーダーザクセン州に統合されています。19世紀には
ブラウンシュヴァイク公国、それ以前は
ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル侯領でした。
ハルツ地方のブランケンブルクとカルフェルデは、
ドイツ再統一によって再びブラウンシュヴァイク州教会の管轄地域に戻りました。
歴史
16世紀にユリウス公がルター派を受け入れ、
宗教改革が導入されました。
1576年には、北
ドイツ最初の新教側の大学としてヘルムシュテット大学が創立されました。
18世紀には、ルター派以外の
改革派教会共同体や
カトリック教会小教区の設立も許容されました。
領邦教会時代
ナポレオン戦争後、
ブラウンシュヴァイク公国が成立し、
ドイツ連邦、
ドイツ帝国に加盟しました。公国の教会首長はブラウンシュヴァイク公であり、領邦教会宗務局が教会運営を担いました。
1918年の
ドイツ革命でブラウンシュヴァイク公が退位し、教会統治が終焉。ブラウンシュヴァイク自由州となり、ルター派
福音主義教会は領邦君主から独立し、州教会総会と州教会監督が教会の指導を担うようになりました。
第二次世界大戦後、
[ドイツ]]福音主義教会]の構成州教会となり、[[ドイツ合同福音ルター派教会(VELKD)にも加盟しました。
1968年には女性の
牧師任職が可能になり、
1971年には
ニーダーザクセン州福音主義教会連合が結成されました。
教会の指導者
州教会のトップは州教会総会によって選出される州教会監督です。
歴代州教会監督
1934–1947年: ヘルムート・ヨハンセン
1947–1965年: マルティン・エアトマン
1965–1982年: ゲルハルト・ハインツェ
1982–1994年: ゲルハルト・ミューラー
1994–2002年: クリスティアン・クラウゼ
2002–
2014年: フリードリヒ・ヴェーバー
2014年–現在: クリストフ・マインス
教会組織
州教会総会
州教会の議会であり、教会地区から選出された代議員と州教会評議会によって任命された代議員で構成されます。
州教会評議会
州教会監督と州教会宗務局のメンバーで構成され、教会関連施設の運営指導や教会規則の公布などを行います。
州教会宗務局
州教会の最高執行部局であり、州教会監督が最高責任者です。教会運営や財産管理、共同体・地区組織の監督などを行います。
教会運営組織
教会共同体、教会地区、州教会という
ヒエラルキー構造になっています。県に相当する組織はありません。
ニーダーザクセン州福音ルター派教会宣教団(ELM)が
ハノーファー福音ルター派州教会、
シャウムブルク=リッペ福音ルター派州教会と共同で設立されました。
インドのタミル福音ルター派教会、日本福音
ルーテル教会と宣教協力関係にあります。
ブラウンシュヴァイク福音ルター派州教会では、
聖餐式を含む伝統的な
ミサ様式を踏襲した第1基本式文と、
説教礼拝に
聖餐式文を加えた第2基本式文が用いられています。
参考文献
稲本守(1996)「国教会か国民教会か—統一
ドイツとキリスト教会」
河島幸夫『戦争・ナチズム・教会―現代
ドイツ福音主義教会史論』
村上伸 『西
ドイツ教会事情』
Klaus Erich Pollmann (Hrsg.): Der schwierige Weg in die Nachkriegszeit.
Klaus Erich Pollmann (Hrsg.): Kirche in den fünfziger Jahren.
Von der Taufe der Sachsen zur Kirche in Niedersachsen.
Friedrich Weber: Kirche in unserer Zeit.
外部リンク
*
ブラウンシュヴァイク福音ルター派州教会公式サイト (
ドイツ語)