ブラックバーン バフィン

ブラックバーン バフィン（Blackburn Baffin）

ブラックバーン バフィンは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間にイギリス海軍で使用された艦上雷撃機です。この機体はブラックバーン・エアクラフト社によって開発され、1932年に初飛行しました。元々は、非力で評判が良くなかったブラックバーン リポンの改良型として登場しました。これにより、より強力な性能を求める声に応える形となりました。

設計と特徴

バフィンの最大の特徴は、エンジンの変更です。元のリポン機が水冷式のネイピア・ライオンエンジンを搭載していたのに対し、バフィンは空冷式のブリストル・ペガサスエンジンを採用しました。この変更により、エンジン出力が向上し、飛行性能が改善されました。さらに、機体は複葉構造で、全体的に流線型のデザインが施されています。これにより空気抵抗が軽減され、巡航速度の向上に寄与しています。

運用と退役

1934年から本格的な運用が始まりましたが、わずか2年ほどで新しい艦上機であるブラックバーン シャークやフェアリー ソードフィッシュに置き換えられました。バフィンはその性能の限界から、長期的な運用には不向きだとされ、その後の海軍機はより優れた性能を持つ機体へと移行しました。しかし、イギリス以外ではニュージーランドで少数が運用されており、1941年まで活躍する機体も存在しました。

主なスペック

• - 乗員: 2名
• - 全長: 11.68 m
• - 全幅: 13.67 m
• - 全高: 3.91 m
• - 全備重量: 3,459 kg
• - エンジン: ブリストル ペガサス IM3 空冷9気筒エンジン (565 hp) × 1
• - 最大速度: 219 km/h
• - 実用上限高度: 4,570 m
• - 航続距離: 789 km

武装

• - 機関銃: 7.7 mm × 2
• - 魚雷: 1発

結論

ブラックバーン バフィンは、その改良を通じて艦上機として一定の地位を確立しましたが、最終的には後継機にその役割を譲ることとなりました。それでも、この機体は当時のイギリス海軍の歴史において重要な位置を占めており、航空機の発展に寄与した存在であることは間違いありません。特に、その優れた設計と改良プロセスは、後の艦上機への影響を与えています。

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