ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト

ブラッドステインド：リチュアル・オブ・ザ・ナイト

『ブラッドステインド：リチュアル・オブ・ザ・ナイト』（Bloodstained: Ritual of the Night）は、2019年に505Gamesから発売された横スクロール型2DアクションRPGです。本作は、かつてコナミで『悪魔城ドラキュラ』シリーズを手掛けた五十嵐孝司氏が率いるArtPlayによって開発されました。

概要

本作は、メトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルに属し、『メトロイド』シリーズや『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』のような探索型アクションゲームです。サイドビュー視点で構成されたマップを探索し、敵を倒しながら物語を進めていきます。

キャラクターの成長要素やアイテムのクラフト要素も充実しており、装備を変更することでキャラクターの外見も変化します。グラフィックは3Dで制作されていますが、2Dのように見える2.5D表現が用いられているのが特徴です。

本作は、五十嵐孝司氏がコナミを退社後、Kickstarterで資金を調達して開発した作品です。2018年には、前日譚となる8bit風ゲーム『ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン』が配信されており、本作はその10年後の世界を舞台としています。

ストーリー

物語は18世紀末、産業革命によって錬金術が衰退した時代から始まります。危機感を抱いた錬金術ギルドは、科学の発展を悪魔に魂を売る行為だと主張し、幼子を生贄に悪魔を召喚する儀式を行います。しかし、その1年後、錬金術ギルドは崩壊。

それから10年後、地獄の城が復活し、儀式の生贄となるはずだった女性ミリアムが目を覚まします。ミリアムは、自身の結晶化を解決し、さらなる目的を果たすために戦いに身を投じます。

登場人物

ミリアム: 本作のヒロイン。錬金術師によって結晶を体内に宿した「シャードリンカー」と呼ばれる存在。悪魔の結晶「シャード」の力を利用して戦う。
ヨハネス: 元錬金術ギルドの錬金術師。ミリアムの結晶化を一時的に止める処置を施す。地獄召喚に反対していた。
ジーベル: ヨハネスの親友。ミリアムと同様にシャードリンカーに改造され、結晶に肉体を蝕まれている。錬金術ギルドに復讐するため、地獄の城を呼び出す。
斬月: 魔術や錬金術師を憎む東洋の侍。
アルフレッド: 元錬金術ギルドの錬金術師。ギルド復刻のために奔走する。
ドミニク: ミリアムを支援する教会のエクソシスト。
アン: ミリアムとヨハネスが訪れた村の生き残りの少女。
グレモリー: ジーベルに仕える上級悪魔。
O.D.: 悪魔の城でミリアムに書物を貸し出す吸血鬼。
ブラッドレス: 日傘を差すゴシック風の吸血姫。

開発

五十嵐孝司氏は、コナミ時代に『悪魔城ドラキュラ』シリーズのプロデューサーを務めていましたが、ソーシャルゲームの台頭により、コンシューマーゲーム開発から距離を置くようになりました。しかし、2Dアクションゲームへの情熱を諦めきれず、Kickstarterで資金調達に成功した稲船敬二氏の事例に触発され、コナミを退社してArtPlayを設立しました。

本作のKickstarterキャンペーンは開始からわずか半日で目標金額を達成し、最終的に550万ドル以上の資金を集めました。当初はPlayStation 4|PlayStation_4、Xbox One、PCでの開発が予定されていましたが、ストレッチゴールとしてPlayStation Vita版の発売も決定しました。その後、Wii U版の開発は中止され、Nintendo Switch版が発売されることになりました。

タイトルについて五十嵐氏は、身体に結晶が染み込んでいくバックストーリーとゲーム内容に合っていると感じたと語っています。

その他

2024年6月12日には、追加コンテンツの最後を飾る有料DLC『クラシックモード 2：ドミニクズカース』が配信され、約5年間に及んだ開発が完結しました。

また、スペインのThe Game Kitchen社が開発した2Dアクションゲーム「Blasphemous」とのコラボレーション企画も実施されています。

関連作品

ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン
ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン2

外部リンク

ブラッドステインド：リチュアル・オブ・ザ・ナイト 公式サイト
Bloodstained Ritual of the Night ❘ 公式サイト - GSE
* ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト - Steam

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