ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

大会概要

「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」（Bridgestone Open）は、大手タイヤメーカーである株式会社ブリヂストンが主催し、日本ゴルフツアー機構（JGTO）の公認を受けて開催されていた国内男子プロゴルフツアーの主要大会です。例年10月の第2週に、千葉県千葉市緑区の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースを舞台に行われ、国内外のトップ選手が集結しました。多くのゴルフファンに親しまれましたが、2021年の開催をもって終了しました。

歴史と沿革

本大会の直接的な始まりは1972年、「ブリヂストントーナメント」としてスタートした時点にあります。その後、1991年に現在の名称である「ブリヂストンオープン」に変更されました。
さらに、これに先立つ1970年には、佐賀県鳥栖市のブリヂストンカンツリー倶楽部で「ブリヂストンゴルフトーナメント」という前身大会が開催されています。こちらはブリヂストンタイヤ、ブリヂストンカンツリー倶楽部、西日本新聞社、テレビ西日本の4社共同主催による2日間大会でした。1972年からの大会は、この流れを受け継ぎつつ、規模を拡大して開催されるようになりました。

賞金規模

JGTOツアーにおける本大会は、高いレベルの賞金設定でも知られていました。終了前の2021年大会では、賞金総額が1億5000万円、優勝賞金が3000万円でした。これは国内男子ツアーの中でも高額な部類に入り、多くの強豪選手が優勝を目指して参戦する要因となりました。

開催コース

大会の舞台として長年使用されたのは、千葉県千葉市緑区にある袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースです。このコースは、選手にとっては挑戦しがいのある戦略的なレイアウトを持ち、ギャラリーにとっても観戦しやすい環境が整っていました。

テレビ放送

大会の模様はテレビで広く中継されていました。予選ラウンド後半の2日目はCS放送の日テレジータス、決勝ラウンドとなる後半2日間（3日目・最終日）は、後援である日本テレビをキー局として、NNS系列の多くの地方局（22局）で放送されました。具体的には、秋田放送、山梨放送、北日本放送、福井放送、四国放送、高知放送、テレビ大分を除く系列局です。放送形態は、3日目が原則生中継、最終日が録画放送でした。なお、2019年大会では、ラグビーワールドカップ中継の影響により、3日目の放送が短縮録画となった特例もありました。

大会の終焉

「ブリヂストンオープン」は、約半世紀にわたるその歴史に、2021年大会をもって終止符を打ちました。日本の男子ゴルフ界に多くの功績を残し、数々の名シーンを生み出したこの大会の終了は、ゴルフ界にとって一つの時代の終わりを告げる出来事となりました。

関連大会

主催者のブリヂストンは、男子ツアーだけでなく女子ツアーの大会も主催しています。国内女子ツアーの主要大会である「ブリヂストンレディスオープン」がそれに該当します。

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