ブルックス・クリスキー

ブルックス・ジョセフ・クリスキー

ブルックス・ジョセフ・クリスキー（Brooks Joseph Kriske）は、1994年2月3日生まれのアメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデール出身のプロ野球選手で、ポジションは投手です。右投右打のクリスキーは、現在MLBのミネソタ・ツインズの傘下に所属しています。彼の球歴は、アメリカの大学野球から日本のプロ野球まで広がっています。

経歴

プロ入り前

クリスキーは、カリフォルニア州パームデザート高校に進学し、在学中にチームを州決勝戦に3回導いた経験があります。2010年と2012年の大会で優勝を果たし、特に2012年の決勝では完封勝利を収め、その実力を証明しました。高校時代には2度、州選抜にも選ばれました。

その後、南カリフォルニア大学（USC）に進学し、USCトロージャンズでプレーしました。大学時代もその実力をしっかりと示し、プロ入りを果たす足がかりを築きました。

プロ入りとヤンキース時代

2016年のMLBドラフトで6巡目（全体188位）にニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入りを果たします。その年、傘下A-級のスタテンアイランド・ヤンキースでプロデビューを果たしましたが、シーズン中にトミー・ジョン手術を受け、2017年は登板することができませんでした。

2018年にはA級のチャールストン・リバードッグスでプレーし、2019年にはA-級のタンパ・ターポンズに昇格し、フロリダ・ステートリーグではオールスターに選出されるなど、順調な成長を見せます。また、同年にはヤンキースの40人枠にも入りました。2020年にAAA級のスクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースに昇格するも、COVID-19の影響でシーズンが中止になり、貴重な経験が失われましたが、7月にメジャーデビューを果たし、1回を無失点に抑える好投を見せました。

2021年はAAA級のレイルライダースで開幕し、数回メジャーに再昇格。フィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャー初勝利を挙げましたが、その後の試合では4暴投を記録するなど苦しい時期を迎えました。結果的に、9月にDFA（指定放出）されたのです。

オリオールズ時代

2021年9月、ボルティモア・オリオールズに獲得され、傘下AAA級のノーフォーク・タイズで1試合に登板した後、メジャーに昇格。最初の登板では無失点に抑えますが、全体としては防御率12.27と苦しい結果に終わり、11月にFAとなります。

DeNA時代

その後、2021年12月に横浜DeNAベイスターズと契約。コロナウイルスの影響で入国が遅れましたが、無事に来日し、初登板を果たしました。2022年のシーズンでは、数度の登板を経て、7セーブを記録するなど活躍しましたが、シーズン途中でケガに悩まされる時期もあり、シーズンを終えます。

ロイヤルズから西武時代

2022年末、カンザスシティ・ロイヤルズとのマイナー契約を結び、2023年6月にはメジャー契約を結びますが、その後NPB球団に移籍することになります。2023年7月には埼玉西武ライオンズと契約し、すぐに初登板を果たし、しっかりと結果を残しました。シーズン終了後、翌年の契約を結ばないことが発表されました。

最新情報

その後、2023年12月にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結ぶなど、いつでもチャンスを伺っている状況です。投球スタイルは、最速98mphの速球と効果的なスプリットが特徴で、特にスプリットは50％の空振り率を誇る実力派投手です。彼の今後の活躍に期待がかかります。

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