ブルーノ・コンティ

ブルーノ・コンティ

ブルーノ・コンティ（Bruno Conti, 1955年3月13日 - ）は、イタリア・ローマ県ネットゥーノ出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍する人物です。主にミッドフィールダー（右サイドハーフ）として知られ、2012年にはASローマの殿堂に、2017年にはイタリアサッカーの殿堂に名を刻みました。

クラブ経歴

コンティは、幼少期に野球に情熱を注いでいました。彼は13歳の頃には優れた才能を示し、アメリカの学校から奨学金を得る機会があったものの、家族の意向により断念しました。1973年、彼はアンツィオというサッカークラブに入団。18歳でASローマのプリマベーラに昇格しました。

1974年2月10日、ニルス・リードホルム監督のもとでトップチームデビューを果たし、そのシーズン中に6試合に出場。その後1975-76シーズンにはセリエBのジェノアに貸し出され、リーグでのレギュラーを掴み、チームをセリエA昇格へ導きました。1976-77シーズンからはローマに復帰し、1980年からはレギュラーとして活躍。1982-83シーズン、パウロ・ロベルト・ファルカンやロベルト・プルッツォと共にセリエAでの優勝を成し遂げました。

1983-84シーズンのUEFAチャンピオンズカップ決勝では、リヴァプールFCとの対戦がローマ開催という地の利がありましたが、PK戦で失敗し準優勝に終わりました。1991年に現役引退するまで、コンティはローマで愛される選手として活躍しました。

引退後は、ローマの若手育成に注力し、2005年には一時的にローマの監督に就任。その後、現在はローマのテクニカルディレクターとして機能しています。

代表経歴

代表としての活動は1980年10月11日のワールドカップ予選でのルクセンブルク戦から始まり、11月15日にはユーゴスラビア戦で初得点を記録しました。それから1982年にイタリアが3度目のワールドカップ優勝を成し遂げた際には、中心選手として大きく貢献しました。

1982年のワールドカップでは、彼はゲームメーカーのジャンカルコ・アントニョーニをサポートし、同大会での成績を評価されたことから、ペレからも最高の選手として認められるほどでした。1次リーグのペルー戦で得点し、2次リーグのアルゼンチン戦での決勝点をアシスト。準決勝のポーランド戦でも、クロスからのアシストでチームの勝利を導きました。決勝ではアレッサンドロ・アルトベッリのゴールをアシストし、優勝に寄与しました。

1986年のメキシコワールドカップでは、ベスト16でフランスに敗れ、この試合が代表としての最後の出場となりました。その後、彼の役割はロベルト・ドナドーニへと引き継がれました。

プレースタイル

彼のプレースタイルは非常に特徴的で、スピード感あふれるドリブルと豊かなイマジネーションが特長です。チームメイトへの多くのアシストを供給する一方、強力かつ正確なシュート力も兼ね備えた選手でした。

エピソード

コンティの家族もサッカーに情熱を持っており、彼の息子であるアンドレアとダニエレ・コンティもプロのサッカー選手としてキャリアを歩んでいます。兄のアンドレアはACベッリンツォーナ、弟のダニエレはカリアリにそれぞれ所属していることが知られています。

ブルーノ・コンティは、そのサッカー人生を通じて多くの栄光と成果を成し遂げ、今なおサッカー界の重要なお方であり続けています。

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