ブロック・ホルト

ブロック・ワイアット・ホルト（Brock Wyatt Holt, 1988年6月11日 - ）は、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース出身の元プロ野球選手です。内野・外野の複数ポジションをこなすユーティリティープレイヤーとして活躍しました。愛称は、かつてのルームメイトであったトニー・サンチェスが名付けた「ブロック・スター（Brock Star）」です。

経歴

2009年のMLBドラフト9巡目（全体265位）でピッツバーグ・パイレーツから遊撃手として指名され、プロ入りを果たしました。大学時代には、チームメイトだったライアン・ベリーも10巡目でボルチモア・オリオールズから指名されています。

2012年9月1日にメジャー初昇格し、同日にメジャーデビュー。9月4日のヒューストン・アストロズ戦では5打数4安打を記録しました。デビューから4試合目での1試合4安打は、1900年以降のパイレーツ二塁手としては初の記録となりました。

2012年12月26日にトレードでボストン・レッドソックスへ移籍。

2014年は開幕をマイナーで迎えましたが、メジャー昇格後は故障者の影響もあり、メジャーに定着。この年は106試合に出場し、打率.281、4本塁打、29打点、チームトップの5三塁打、12盗塁を記録しました。盗塁数はチームで唯一の二桁でした。

2015年6月16日にはサイクル安打を達成。レッドソックスの選手としては19年ぶりの快挙でした。この年は129試合に出場し、打率.280、2本塁打、45打点、8盗塁という成績を残しました。守備では捕手以外の全ポジションを守るユーティリティーぶりを発揮しました。

2018年10月8日のニューヨーク・ヤンキース戦（地区シリーズ）では、ポストシーズン史上初のサイクル安打を記録しました。

2019年オフにFAとなると、2020年にはミルウォーキー・ブルワーズ、ワシントン・ナショナルズと契約。2021年にはテキサス・レンジャーズでプレーしました。

2022年3月20日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結びましたが、開幕前に自由契約となり、その後、現役引退を発表しました。

プレースタイル

ユーティリティープレイヤーとして、内野の複数のポジション（二塁手、遊撃手、三塁手）に加え、外野も守れる器用さが持ち味でした。打撃では、広角に打ち分けるバッティングで、出塁率も高く、走塁も積極的でした。

人物

愛称の「ブロック・スター」は、陽気な性格でチームを盛り上げるムードメーカーであったことに由来します。引退後は、家族との時間を大切にしながら、故郷のテキサス州で穏やかな生活を送っているようです。

記録
サイクル安打：2回（2015年6月16日、2018年10月8日）※ポストシーズン史上初の達成
MLBオールスターゲーム選出：1回（2015年）

ブロック・ホルトは、ユーティリティープレイヤーとしてチームに貢献し、ファンに愛された選手でした。

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