プエルト・プリンセサ

プエルト・プリンセサは、フィリピン南西部、パラワン島の中央部に位置する重要な港湾都市です。パラワン州の州都であり、一級都市として指定されています。2007年の国勢調査によると、人口は210,508人で、33,306世帯が暮らしています。市の面積は広大で、2,400平方キロメートルに及び、66のバランガイ（集落、町）が存在します。

地理

プエルト・プリンセサの市街地は、島の東海岸、スールー海に面したホンダ湾の奥深くに位置しており、天然の良港として知られています。この地形的な特性から、古くから要害の地として重要な役割を果たしてきました。また、パラワン島北部のリゾート地であるエルニドやカラミアン諸島への重要な中継地点となっており、ホンダ湾周辺にも多くのリゾート施設が点在しています。プエルト・プリンセサは、ワニ養殖が盛んであり、特に有名なのは世界遺産にも登録されているプエルト・プリンセサ地底河川国立公園です。また、周辺にはダイビングスポットも豊富で、多くの観光客を魅了しています。

歴史

スペイン植民地時代、パラワン島全体を統括していたカラミアン州が分割され、プエルト・プリンセサは島の南部を管轄するアストゥリアス州の州都となりました。しかし、パラワン島の中心は、スペインが最初に支配し、カラミアン州の州都でもあった島北部のタイタイでした。20世紀に入り、アメリカ合衆国の支配下になると、パラワン島はパラワン州として再編され、プエルト・プリンセサがその州都に選ばれました。この歴史的な経緯から、プエルト・プリンセサはパラワン島における政治、経済の中心地としての地位を確立しました。

対外関係

プエルト・プリンセサは、国内外の都市と姉妹都市・提携都市関係を結び、国際交流を積極的に行っています。

国内
ケソンシティ（マニラ首都圏）

国外
海口市（中華人民共和国 海南省）
新竹市（中華民国 台湾省）
マウイ郡（アメリカ合衆国 ハワイ州）

交通

プエルト・プリンセサには、プエルト・プリンセサ国際空港があり、国内外からのアクセスが可能です。この空港は、パラワン島への玄関口として、多くの旅行者に利用されています。

プエルト・プリンセサは、その地理的条件、歴史的背景、そして自然の豊かさから、観光都市としても重要な役割を担っています。今後もさらなる発展が期待される都市です。

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