パラワン州

パラワン州

パラワン州は、フィリピンの最西端に位置する州であり、その広大な面積は国内最大です。州都はプエルト・プリンセサで、州内で唯一の都市となっています。

歴史

パラワン州は、かつてミマロパ地方に属していましたが、2005年に西ビサヤ地方への移管が決定されました。しかし、この移管は住民の反対が強く、現在もミマロパ地方に留まっています。また、2019年には、パラワン州を3つの州に分割する法案が可決されましたが、2020年の住民投票でその是非が問われることになりました。

地理

パラワン州は、南北に細長いパラワン島を中心に構成されており、北東にはミンドロ島、南西にはボルネオ島と隣接しています。また、南シナ海とスールー海に面しており、クーヨー諸島やカガヤン諸島、国際的な係争地であるスプラトリー諸島（カラヤアン諸島）もパラワン州の一部とされています。

自然

パラワン州の海域は非常に豊かで、熱帯産の二枚貝をはじめとする多様な海洋生物が生息しています。ウミガメ、ジュゴン、ジンベエザメなども見られ、その豊かな自然環境から、1990年には州全体がユネスコの「パラワン生物圏保護区」に指定されました。しかし、近年ではオオシャコガイの密漁などの問題も発生しています。

観光

パラワン州には、トゥバタハ岩礁海中公園やプエルト・プリンセサ地底河川国立公園など、美しい海と自然を楽しめる観光スポットが数多く存在します。これらの場所では、熱帯魚や美しい自然景観を堪能することができます。

衛生

パラワン州は、マラリアの発生地域としても知られており、感染症対策が重要な課題となっています。

住民

パラワン州には、アエタ族、ネグリト、バタク族、パラワン族、タグバヌワ族など、様々な民族が暮らしています。これらの民族は、独自の文化や言語を持ち、パラワン州の多様性を形成しています。

言語

パラワン州では、タガログ語やその他の地方言語が話されています。

宗教

パラワン州の住民は、主にキリスト教を信仰していますが、イスラム教やその他の宗教を信仰する人々もいます。


パラワン州は、その美しい自然と多様な文化が魅力の地域です。しかし、歴史的な背景や環境問題など、課題も抱えています。今後も、これらの課題を克服し、より魅力的な地域へと発展していくことが期待されます。

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