プジョー・5008

プジョー5008：ミニバンからSUVへ進化した7人乗りモデル

プジョー5008は、フランスの自動車メーカー、プジョーが製造・販売する多目的車両です。初代モデルはミニバンとして、2代目はSUVとして登場し、どちらも3列シート7人乗りという特徴を持っています。

初代モデル（T87型、2009年-2016年）

初代5008は、シトロエン・グランドC4ピカソと共通のプラットフォームを採用した3列シートミニバンとして2009年に登場しました。当初はマニュアルトランスミッションのみでしたが、後に6速オートマチックトランスミッションが追加され、2013年2月には日本市場にも導入されました。日本市場への導入は、プジョーブランドにとって初のミニバンとなりました。発売当初は「5008プレミアム」と「5008シエロ」の2グレード展開で、1.6L直列4気筒ターボエンジンと6速ATの組み合わせ、FF駆動でした。2014年にはマイナーチェンジを行い、フロントマスクのデザインが変更されました。

2代目モデル（P87型、2017年-）

2016年のパリモーターショーで初公開された2代目5008は、初代モデルとは大きく異なるSUVスタイルへと変貌を遂げました。プラットフォームにはEMP2プラットフォームを採用し、2代目プジョー3008をベースにホイールベースを延長することで、広々とした室内空間を実現しています。先代モデルと同様に3列シート7人乗りで、2列目シートは3座独立式となっています。また、DSオートモビルズのDS 7クロスバックは5008をベースとした兄弟車です。

インテリアにはプジョー独自の「i-Cockpit」を採用。人間工学に基づいたヘッドアップインストルメントパネルやタッチスクリーンなどを搭載し、運転操作性と快適性を向上させています。駆動方式はFFのみです。

日本市場では、2017年4月に発表され、同年秋に発売されました。当初は1.6Lガソリンターボエンジン搭載の「アリュール」と2.0Lディーゼルターボエンジン搭載の「GT BlueHDi」の2グレード展開でした。トランスミッションは6速AT(EAT6)です。その後、ディーゼルエンジン搭載グレードは8速ATに変更され、様々な特別仕様車も販売されています。2019年には改良型1.6Lガソリンエンジンを搭載した「アリュール」が発売され、燃費性能が向上しました。さらに2021年には大幅なマイナーチェンジを実施。エクステリアデザインの変更、シートの刷新による乗り心地の向上、燃費性能の改善など、様々な改良が加えられました。2023年には限定車も発売されています。

日本市場における販売状況

日本市場では、初代モデルの販売開始から2代目モデルのマイナーチェンジまで、様々なグレードや特別仕様車が発売されています。ディーゼルエンジン搭載車とガソリンエンジン搭載車の両方があり、それぞれのグレードで装備や性能が異なっています。常に改良が重ねられ、燃費や安全性能、快適性が向上している点が特徴です。

まとめ

プジョー5008は、ミニバンからSUVへと進化を遂げながら、7人乗りという利便性を維持し続けているモデルです。初代モデルの広い室内空間と実用性を継承しつつ、2代目モデルでは洗練されたデザインと先進的な技術を取り入れ、より快適で安全なドライブを提供しています。多様なニーズに対応できるグレード展開も魅力の一つです。

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