プライムステージ

プライムステージ

プライムステージ（Prime Stage、1992年3月25日生まれ）は、日本の競走馬であり、その後繁殖牝馬としても活躍した馬です。特に、1994年に札幌3歳ステークスやフェアリーステークスでの勝利が際立っています。彼女は主に関西馬（栗東トレセン所属）でありながら、全ての競走で美浦トレセン所属の騎手、岡部幸雄が騎乗していました。また、彼女の半兄であるステージチャンプは、1994年の日経賞などを制した名馬でもあります。

競走馬時代

プライムステージは、1994年にサンデーサイレンスの初年度産駒として競走生活をスタートさせました。デビュー戦は札幌で行われ、その際にはレコードタイムで快勝し、その後の札幌3歳ステークスでも優勝を果たし、同年のJRA重賞初勝利を記録しました。

当初、行きたがる気性から阪神3歳牝馬ステークスには向かわず、フェアリーステークスで重賞2連勝を達成します。この好成績により、春のクラシック有力馬として注目される存在となりました。

4歳を迎えたプライムステージは、初戦のクイーンカップで2着となり、次のチューリップ賞では1番人気に推されました。しかし、道中で先頭に立つも、気性によってレースをコントロールできず3着に終わります。桜花賞では雨の影響で馬場が悪化し、中位からの追撃も及ばず3着に沈む結果となりました。

その後、迎えた優駿[[牝馬]]（オークス）では、パドックでのイレ込みが目立ち、前場入場の際には騎手を振り落とすほどの興奮を見せました。しかし、レースでは5着で終え、母ダイナアクトレスの無念を晴らすことはできませんでした。

秋にはローズステークスで2着に入るものの、エリザベス女王杯では中位からの好位置を保ちながらも力を発揮できず、10着と惨敗に終わります。その後、オープン特別を経て休養に入り、古馬となった後は目立った成績を残せず、1997年4月に現役を引退しました。

引退後の生活

引退後、プライムステージは故郷の社台ファームで繁殖牝馬として過ごすことになりました。彼女の6番仔、アブソリュートは2009年に東京新聞杯を制し、プライムステージの産駒として重賞制覇を果たしました。残念ながら、2014年12月23日には用途変更がなされ、それ以降の動向は分かっていません。

血統と後継

プライムステージの血統には、彼女の半兄であるステージチャンプや、甥には2008年のジャパンカップの勝者であるスクリーンヒーロー、2006年中山大障害のウィナー、マルカラスカル、2020年阪急杯の勝ち馬であるベストアクターが含まれています。

自身の競走成績と繁殖成績が彼女の名を今なお語り継いでおり、プライムステージは日本競馬史に残る重要な存在の一頭となっています。

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